Columnコラム

法人向けクラウドストレージ
選び方のポイントは

2021年7月12日

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働き方が多様化しテレワークが一気に浸透する中、クラウドストレージの活用が進んでいます。一口にクラウドストレージといっても、その内容は様々。安価または無料の個人向けサービスから、高度なセキュリティ機能・権限管理機能を備えた法人向けサービスまで、数多く存在します。本コラムでは、法人向けクラウドストレージを選定する際の注意点と、おすすめのクラウドストレージを紹介します。まずは、クラウドストレージの基礎知識から説明しましょう。

法人向けクラウドストレージとは?メリットも紹介

クラウドストレージとは、クラウド上に設置されたデータ保存領域のことで、オンラインストレージとも呼ばれています。クラウドストレージは、個人向け/法人向け、無料/有料など、いくつかの特長で分類されます。

個人向けとしては、登録すればすぐに使える無料のサービスが人気ですが、概ね容量が少なく設定され、高度なセキュリティ対策も施されていないため、企業としての利用には適しません。これに対して法人向けクラウドストレージは、企業での利用を想定した十分なスペックで提供されます。サービスによっては様々なセキュリティ対策が選択でき、安心して利用できるものとなっています。

メリットは、インターネット環境があればアクセス権に応じて場所を選ばずどこからでも利用できる点です。また、データの保存やバックアップのほか、共有手段としても便利に活用されています。サーバの管理や運用をサービス提供会社が行うため初期投資が抑えられ、自社内の負担を軽減することもできます。

法人のクラウドストレージ選び、比較検討時に注目すべきポイントは?

では、法人がクラウドストレージを選定する際、どこに注目すべきでしょうか。

対応デバイスのほか、価格、容量、速度などは、数字で容易に比較できます。しかし、比較表だけで安易に判断するのは早計です。しっかり検討しておかないと、思わぬ落とし穴にはまり、想定したレベルのサービスが受けられないということになりかねません。以下は選定時に特に注意したいポイントです。

カスタマイズ性

自社の要件に対して、カスタマイズできる範囲がどれほどかを見極めるのが大前提です。クラウドサービスにはカスタマイズできないものも多く、「カスタマイズ可能」と謳われているサービスでも、その範囲が極めて狭いものがあるので注意が必要です。また、わずかなカスタマイズに高額な費用が発生するサービスも少なくありません。「どこ」を、「どの程度」カスタマイズすると、費用はどれだけかかるのか、具体的に確認しましょう。

コスト

クラウドストレージの価格設定はサービスによって様々ですが、選択時に多くの人が見過ごしているのが「値上げリスク」です。特に、欧米系のサービスでは価格変更が顕著で、短期的な視点で選んでしまうと、後から想定外の負担がかかることも。データを集約して保管するという性質上、クラウドストレージは短期間で気軽に乗り換えるタイプのサービスではありません。長期的な視点を持って、安心できるサービスを選択してください。

比較検討時に注意すべきポイント

図:比較検討時に注意すべきポイント

企業に求められるセキュリティ機能

自社のセキュリティポリシーに適う対策ができるかどうかも、重要なポイントです。各サービスが実装しているセキュリティ機能には幅があるので、どのようなセキュリティ対策が備わっていて、それぞれがどのレベルで提供されているのかを確認してください。マルウェア対策や情報漏えい対策といった基本的なセキュリティに加え、多人数での利用が想定される企業には、アクセス制御やユーザ権限管理、操作ログの取得は必須でしょう。

確認すべきセキュリティ機能のチェック項目として、例えば下記が挙げられます。

● 社内ルールに沿ったアクセス制限を掛けられること。(特定IPアドレスのみに制限、スマートフォン向けアプリを制限 etc)
● 操作ログとして、監査に必要な情報を取得できること。
● グループ/メンバーに対して、ファイル操作権限を制御できること。(閲覧、編集、削除 etc)
● ファイルの暗号化が行われていること。

法人が選ぶべきクラウドストレージ「Nextcloud」

Nextcloudは、前章で挙げた「カスタマイズ性、セキュリティ、コスト」のすべてにおいて、安心できる品質を備えたクラウドストレージです。その特長は、オープンソースソフトウェア(OSS)ベースのクラウドストレージであることで、BOXやGoogle Driveなどの代表的なサービスとは一線を画す存在となっています。

Nextcloudは、ライセンス費用のかからないOSSを活用することでコスト削減に成功しており、それがサービスの提供価格にダイレクトに反映されています。

また、柔軟性も特長です。本来、改変を前提としているOSSベースのサービスなので、カスタマイズ性は他サービスと比較しても際立っています。さらに、新たな機能を付け加えることにも柔軟に対応しています。自社でコントロールできる範囲は幅広く、クラウドストレージ導入の障壁になりやすいセキュリティ対策についても、カスタマイズや機能追加などで十分に対応可能です。ログの収集機能は標準で搭載されています。

Nextcloudの権限管理は、LDAPやActive Directoryと連携させることが可能です。ユーザ数の多い大規模環境では、アクセス権管理が管理者の大きな負担になりますが、既存の権限管理ツールとの連携で工数の大幅削減が図れます。SAMLでのシングルサインオンにより、ユーザは追加のログインを行うことなく便利に利用できます。

なお、OSSのメリットについては、コラム「オープンソース・ソフトウェア(OSS)をクラウド利用するメリットとは」でも詳しく解説していますので、興味をお持ちの方はこちらもご一読ください。

Nextcloudの特長

図:Nextcloudの特長

テレワークを踏まえたクラウドストレージ選びを

働き方が多様化する中で、クラウドストレージに求められる内容も変化してきています。特にテレワークにおける業務効率化のニーズは著しく、導入時にはこの点も考慮したいポイントです。

テレワークとの相性の良さを考えると、ユーザインターフェースのわかりやすさ、使いやすさは重要です。また、情報共有のしやすさはチームワークを考える上でも重視したい部分です。Nextcloudの柔軟な権限管理は、アカウントを持たない社外のスタッフなどとも安全にデータを共有する仕組みを提供します。

Nextcloudには、ストレージ機能だけでなく、カレンダー、ファイルの共同編集、カンバンボード、チャット、ビデオ通話、投票機能、タスク管理、図形描画ツール、マインドマップ、ユーザステータス確認など、テレワークと相性の良い様々なアプリが搭載されています。これらは任意でインターフェースに追加でき、コミュニケーションを円滑に進めるために役立ちます。

Nextcloudのスクリーンショット

  • スクリーンショット:カンバン
  • スクリーンショット:カンバン(移動)
  • スクリーンショット:カレンダー
  • スクリーンショット:マインドマップ

クラウドストレージを安心して導入・活用するために

法人向けクラウドストレージをより効果的に活用するためには、クラウドやOSSを熟知したパートナーがいれば安心です。NRIのシステム開発統合サービス「aslead」は、Nextcloudをはじめ、様々なOSSをクラウドサービスとして提供し、企業の業務効率化を強力に支援しています。特にカスタマイズ、セキュリティ、教育・研修、サポートなどに不安や疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

Nextcloudのことなら、asleadにお任せください

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