【2024年最新】生成AIの種類、代表的なサービスを一覧で紹介
- 執筆者
-
aslead編集部
こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。
生成AIにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴を活かした異なるサービスを展開しています。
代表的な生成AIの種類としては、「テキスト生成AI」「画像生成AI」「音楽生成AI」「動画生成AI」「コード生成AI」などがあり、日常生活やビジネスシーンで多くの業務効率化を支援しています。
この記事では、生成AIの種類や特徴、具体的なサービス名を一覧にして紹介します。
生成AIの種類・サービス一覧
生成AIの主な種類は、以下の5つです。
ここでは、生成AIの種類別の特徴や目的について、代表的なサービス例とともに紹介します。
生成AIの種類 | 仕組み | 代表的なサービス |
テキスト生成 |
|
|
画像生成 |
|
|
音楽生成 |
|
|
動画生成 |
|
|
コード生成 |
|
|
テキスト生成AI
テキスト生成AIとは、入力されたプロンプトに基づいて「文章」を生成する技術のことです。
テキスト生成AIサービスとしては、OpenAI 社が 2022 年 11 月にリリースした「ChatGPT」が広く知られています。
日本語、英語などあらゆる言語に対応しており、人間が生成したかのような自然な文章を出力できるのが特徴です。
画像生成AI
画像生成AIとは、入力されたプロンプトに基づいて「画像(写真・イラスト)」を生成する技術のことです。
イメージに合わせたイラストはもちろん、写真に限りなく近い画像も出力できるというメリットがあります。
日本においても、2023年10月に大手食品メーカーが自社CMに画像生成AIで生成したAIタレント(モデル)を起用したことが話題となりました。
画像生成AIサービスとしては、OpenAI社が2022年4月に発表した「DALL・E2(ダリツー)」が有名です。
音楽生成AI
音楽生成AIとは、入力されたプロンプトに基づいて「音楽(音声ファイル・楽譜など)」を生成する技術のことです。
また、既存の音楽データを取り込むことで、それを元に楽譜やスコアを生成してくれるAIもあります。
音楽生成AIサービスとしては、StabilityAI社が2023年9月にリリースした「StableAudio」などが有名です。StableAudioは、音楽のイメージをプロンプトとして入力するだけで、45秒までのトラックを生成してくれます。
動画生成AI
動画生成AIとは、入力されたプロンプトに基づいて「動画」を生成する技術のことです。
具体的な出力方法や動画の長さなどは、サービスによって異なります。
例えば、日本語での指示入力に対応している動画生成AIサービス「FlexClip」の場合、無料プランで最大10分の動画を生成できます。
結婚式のプロフィールムービー・不動産の物件紹介ムービーなど、多彩なテンプレートが揃っており、簡単に高品質な動画を生成できるのが魅力です。
コード生成AI
コード生成AIは、入力されたプロンプトに基づいて、HTMLやCSSなどのソースコードを生成する技術のことです。
コード生成AIには大規模言語モデル(LLM)が活用されており、膨大な量のデータを学習し、単語や文章のつながりを正しく予測できるという特徴があります。
プログラミングに関する専門的な知識が少ない初心者でも、比較的簡単にコードの生成ができるため、開発スピードの向上につながります。
比較的簡単なコード生成はAIに任せたうえで、開発者のリソースを高度な業務に集約することができるでしょう。ヒューマンエラーも減少できるため、品質の標準化や安定化を図れるのも大きなメリットです。
コード生成AIサービスとしては、Sourcegraph社によってリリースされたAIコーディングアシスタント「Cody」があります。
Codyには、Python、Go、JavaScript、TypeScriptといった主要なプログラミング言語に対応したコードの自動補完機能が搭載されています。コードの直接出力や技術的な質問への回答のほかに、分析ツールとの統合も可能です。
Codyは、単なるコード生成という枠を超え、開発現場での業務効率化に幅広く活用できる先進的な生成AIとして注目を集めています。
株式会社野村総合研究所(NRI)は、日本で初めてのCody代理店です。システムの導入から現場レベルでの活用に至るまで、全過程を日本語でサポートさせていただきます。
生成AIサービスを活用するメリット
生成AIは、その種類によってできることが異なります。
ビジネスにおいてどのような場面で生成AIの活用が見込まれるのか、ここで具体例を挙げて説明していきます。
自動化による業務効率化
生成AIを取り入れることで、繰り返し発生する定型業務の自動化が可能になり、業務効率が大幅に向上します。
手間と時間のかかる作業をAIで効率化できれば、付加価値の高い業務に費やす時間を増やせるため、結果として生産性向上が期待できるでしょう。
オリジナルの企画・アイデアの補完
生成AIは、オリジナルの企画やアイデアの補完にも有効です。
例えば、「10代の女性をターゲットにした化粧品」の開発企画案を求めた場合、生成AIは、「肌への配慮をしたほうがいい」「トレンドと価格帯を意識して」「広告にはSNSを活用」など、短時間で様々な提案をしてくれます。
人間のアイデアをAIが補完してくれるため、アイデア出しの時間短縮や企画自体のクオリティ向上が期待できるでしょう。
オリジナルコンテンツの作成
生成AIは、記事やイラスト、動画、音楽といったオリジナルコンテンツ作成にも活用できます。
専門家や制作会社に依頼しなくても、オリジナルコンテンツが作れるようになれば、コスト削減と制作スピードの向上が可能です。
ただし、著作権や商用利用の可否についてはサービスの規約を遵守しましょう。
ビッグデータ分析の迅速化
膨大なデータの分析や市場ニーズの調査にも、生成AIが効果を発揮します。
ビッグデータを迅速に分析し、市場のトレンドや消費者のニーズを掴むことで、商品開発やマーケティング戦略の精度を高めることができます。
対話型コミュニケーションの自動化
対話型コミュニケーションにも生成AIは活用されています。
時間と場所にとらわれないAIならではのコミュニケーションが可能なため、カスタマーサポートや営業活動など、様々なシーンで活躍するでしょう。
具体的には、問い合わせ対応や受付対応、ニーズのヒアリングや商談などを自動化することで、従業員の業務負担の軽減や顧客満足度の向上が期待できます。
開発現場の支援
プログラミングの自動補完やコード生成により、開発現場での生産性向上や人的ミスの減少も期待できます。
これは開発者の作業負担を軽減し、長時間労働などの業務環境を改善するとともに、開発スピードの向上にも貢献します。
生成AIの種類は豊富!自社に合ったものを選ぼう
生成AIには複数の種類があり、それぞれ特徴や目的が異なります。
生成AIを導入する際は、複数のサービスを比較検討し、自社の課題改善に適したAIサービスを選ぶことが重要です。
株式会社野村総合研究所(NRI)のasleadでは、ITソリューションとコンサルティングをかけあわせた専門性の高い提案をさせていただきます。
ビジネスシーンにおける生成AIの活用についても、導入から運営に至るまで担当者が一貫してサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。