エンジニアのコーディング業務を効率化するには?おすすめの方法・ツールを紹介
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aslead編集部
こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。
「コードを書く作業=コーディング」を負担に感じているエンジニアも多いのではないでしょうか。
テクノロジーの急速な進化により、多くの企業がDXを推進しており、その結果、高度なコーディングスキルを持つエンジニアの需要が急速に高まっています。
複数のプロジェクトを抱え、多くのタスクに追われるエンジニアにとって、いかに効率的にコーディング業務を進めるかは、重要な課題です。
この記事では、エンジニアがコーディング業務を効率化するための具体的な方法と、おすすめのツールを厳選して紹介します。
コーディングとは?
コーディングとは、「特定のプログラミング言語を使用してソースコードを記述する作業」を指します。
プログラムの動作を指示する命令を一つひとつ記述し、最終的にはコンピュータが理解し実行できる形に変換されます。
コーディングはソフトウェア開発の中核をなす重要なプロセスであり、エンジニアの創造力と論理的思考が求められる分野です。
コーディングの効率化は、単に作業のスピードを上げるだけでなく、品質や生産性の向上にもつながります。
コーディングとプログラミングの違い
コーディングとプログラミングは、同義語として使われることもありますが、厳密には異なる概念です。
コーディングは、前述の通りソースコードを記述する作業を指しますが、プログラミングはさらに広範なプロセスを含み、「コンピュータに指示を出すこと」を意味します。
例えば、解決すべき問題の定義と分析、アルゴリズムの設計、コーディング、テスト、デバッグ、そして最終的なシステムの保守についても、プログラミングには必要なプロセスです。
つまり、コーディングはプログラミングの一部であり、プログラミングはコーディングを含む包括的なプロセスとして、問題解決のための論理的思考や創造力も求められます。
コーディングエンジニアに必要なスキル
コーディングエンジニアに必要なスキルは、以下の通りです。
- プログラミング言語の知識
- アルゴリズムとデータ構造に関する知識
- CMSやUIの知識
- デバッグとテストのスキル
- バージョン管理の知識
- 問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 継続的な学習意欲 など
コーディングエンジニアは、JavaScriptやHTML、CSSなど、主要なプログラミング言語に対する深い知識が求められます。
また、さまざまなアルゴリズムやデータ構造について理解し、実践で活用できる能力は、プログラミングの効率性に影響を与えるでしょう。
さらに、コーディングエンジニアには、自分が書いたコードをテストし、エラーやバグを特定して修正する能力が不可欠です。
問題が発生した際に適切に対処する問題解決能力も備えておかなければなりません。
コーディング業務を効率化する7つの方法
テクノロジーの急速な進化に伴い、多くの企業がDX化を進めるなかで、高度なコーディングスキルを持つエンジニアの需要が急増しています。
しかし、ITエンジニアの高齢化や労働人口の減少に伴い、十分なスキルと経験を備えたコーディングエンジニアの確保は年々難しくなっているのが現状です。
そのため、一人のエンジニアが複数のプロジェクトを抱え、多くのタスクに追われるケースも珍しくはなく、いかに効率的にコーディング業務を進めるかが、重要な課題となっています。
ここでは、コーディング業務を効率化する具体的な方法を7つ紹介します。
コーディング規約を作成する
コーディング規約を作成し、チーム全体で統一されたスタイルを維持することで、コードの可読性が向上し、他のエンジニアがコードを理解しやすくなります。
メンテナンスが容易になり、バグの発見や修正が迅速にできるようになるなど、効率化が見込めるでしょう。
コーディング規約には、一般的に以下のような項目を記載します。
- 命名規則
- コーディングスタイル
- リソース
- 推奨事項
- 制限事項
- 禁止事項
また、使用するプログラム言語の種類や最新の技術に合わせて、規約を更新してくことも意識しましょう。
テンプレートを活用する
よく使うコードのテンプレートを作成しておくことで、同じようなコードを何度も書く手間を省くことができます。
コーディング作業にかかる時間を節約できるため、開発スピードが向上するのはもちろん、エラーの発生を減少できるというメリットもあります。
ショートカットキーを活用する
プログラムエディタのショートカットキーを覚えることで、コーディング作業の効率が飛躍的に向上します。
キーボード操作だけでコードの編集やナビゲーションが可能になり、マウス操作による時間のロスを減らすことが可能です。
例えば、代表的なエディタの1つ「Visual Studio Code(VSCode)」には、以下のようなショートカットキーがあります。
操作 | Mac | Windows |
ファイルを開く | Cmd+O | Ctrl+O |
ファイルの保存 | Cmd+S | Ctrl+S |
クイックオープンウィンドウ | Cmd+P | Ctrl+P |
選択した行の移動 | Option+矢印キー | Alt+矢印キー |
選択した行のコピー | Option+ Shift +矢印キー | Alt+Shift+矢印キー |
カーソルの下に行を挿入 | Cmd+Enter | Ctrl+Enter |
カーソルの上に行を挿入 | Shift+Cmd+Enter | Ctrl+Shift+Enter |
エディタの拡張機能を使う
エディタの拡張機能やプラグインの利用も、コーディング業務の効率化につながります。
自動補完、コードフォーマット、デバッグ支援ツールなど、目的に応じた拡張機能を導入し、作業にかかる時間を節約しましょう。
例えば、「Visual Studio Code(VSCode)」には以下のような拡張機能があります。
拡張機能 | 役割 |
Japanese Language Pack for Visual Studio Code | VSCodeの言語を日本語に訳す |
Rainbow CSV | CSVファイルの要素を色付けする |
Better Comments | コメントを色分け表示する |
Code Spell Checker | 英単語のスペルをチェックする |
Prettier | コードの自動整形 |
HTML CSS Support | HTMLとCSSコードの自動補完 |
ペアプログラミングを行う
ペアプログラミングは1つのプログラムを2人のエンジニアが共同で開発するプログラミング手法です。
一人がコードを記述し、もう一人がそれをレビューすることで、リアルタイムでフィードバックを得ることができ、バグの発見や解決の迅速化が期待できます。
共同作業をすることで、作業ミスの減少や品質の向上、エンジニアのモチベーションアップにつながるのもメリットです。
AIコーディングを導入する
AIコーディングとは、ソースコードの自動生成や自動補完により、エンジニアのコーディング作業を支援するツールです。
JavaScriptやHTML、CSSなどのプログラミングコードをAIが生成してくれるため、プログラミングに関する詳しい知識が少ない初心者でも、比較的簡単にコードの生成ができるというメリットがあります。
例えば、設計書をもとにソースコードを自動生成したり、テストコードを自動生成したり、ソースコードの改善点を自動検出することが可能です。
さまざまなコーディング作業をAIに任せられるため、エンジニアはより生産性の高い作業に集中することができ、開発スピードの向上が見込めるでしょう。
株式会社野村総合研究所(NRI)のasleadでは、開発効率を高めるAIコーディングアシスタント「Cody」の導入支援を行っています。
Codyは、Python、Go、JavaScript、TypeScriptなど、多くの主要なプログラミング言語に対応し、現在のコードの文脈を理解したうえで、その文脈に適したコードの提案を行います。
より関連性の高いコード補完が可能であり、適切な構文や関数、変数名をリアルタイムで提案してくれるため、タイプミスの減少やエンジニアのコーディング速度の向上に寄与します。
ローコード開発ツールを導入する
ローコード開発ツールとは、必要最小限のコード入力だけでソフトウェアやアプリを開発できるツールのことです。
テンプレートやモジュールを使えば、ゼロからソースコードを書く必要がなくなり、コーディング作業を簡素化することができます。
コーディングやプログラミングの専門知識を持たないメンバーも開発に参加できるため、コーディングエンジニアはより複雑なタスクに集中することができ、チーム全体の生産性が向上します。
短期間でプロトタイプを作成できるため、新しいアイデアや製品のテストが迅速にできるのもメリットです。
asleadでは、世界で23万件以上のアプリ開発実績を誇るローコード開発プラットフォーム「Mendix」の導入サポートを行っています。
Mendixはアプリケーションの構築、デプロイ、運用保守までをオールインワンで提供し、企業のDX推進に貢献します。
部門内のExcel・メールのやり取りを自動化したり、外部発注管理シートをアプリ化してExcelと連携させるなど、現場の業務フローに適したオリジナルのアプリケーション開発が可能です。
エンジニアのコーディング業務はツールの導入で効率化できる!
ITエンジニアの人材不足が深刻化するなか、コーディング業務の効率化はエンジニアの生産性を向上させ、よりクリエイティブな作業に時間を割くことを可能とします。
コーディング規約の作成やペアプログラミングの導入も良いですが、より高い効果を期待するなら、AIコーディングやローコード開発など、支援ツールの導入をおすすめします。
asleadでは、ITソリューションとコンサルティングをかけ合わせた業務効率化をご提案いたします。
AIコーディングアシスタント「Cody」やローコード開発プラットフォーム「Mendix」など、エンジニアのコーディング作業を効率化し、開発スピード向上や生産性向上を実現するための最適なソリューションを提供いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。