Mendix Japan Day 2024 参加レポート&Star Mendix 受賞者の紹介
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aslead編集部
こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。
デジタルイノベーションの新たな幕開け
こんにちは 株式会社野村総合研究所aslead事業部 Mendix製品担当です。
2024年6月19日~20日に開催された日本で三回目の開催となる「Mendix Japan Day 2024 」に参加しました。このオンラインイベントは、ローコード開発ツールのリーダーであるMendixが主催し、最新技術やトレンド、ユーザー事例などを紹介する一大イベントです。今年のテーマは「New Wave」。これからのアプリケーション開発の新しい潮流を探るセッションが数多く企画されました。
「顧客共創」は国内企業の重要テーマの1つ
いくつかのセッションに参加させていただきましたが、その中でも株式会社アイ・ティ・アール プリンシパル・アナリスト 甲元 宏明氏による「国内ユーザー企業の内製化動向とローコード活用指針」というテーマで行われた講演は、日本企業が今取り組むべき課題について深堀りされており、非常に興味深い内容でした。
外部委託ではなく顧客と共創しながらアプリケーション開発を行う国内ユーザー企業が過半数を占めており、「顧客共創」が国内企業の重要テーマの一つである中、エンジニア不足、品質担保の観点からも、市場成長率14%とローコード開発への需要が高まっている。と数値を用いて説明されました。
ローコード活用はアジャイル開発とは切っても切り離せない存在と理解はしていましたが、意外だったのが、開発プロセスとローコード活用の関係性は薄く、完全ウォーターフォールの企業でもローコードを活用しているという点でした。
完全コーディングレスの時代はまだまだ先。ローコード活用が重要なIT戦略の鍵となる。
エンジニアが不要になる完全コーディングレスの時代は当分やってこない。だからこそ、ビジネスロジック・コーディングの重要性は当分変わらず、エンジニアの確保/育成が極めて重要であるとのこと。ビジネス価値が低い業務にSaaSを活用し、イノベーション/差別化が必要なアプリケーションにハイレベルなエンジニアを投入。それ以外はローコード開発ツールをうまく活用するという、内製開発において、ローコードをどのように活かすのかは、企業にとって重要なIT戦略であること、あらためて再認識させていただきました。
Mendix Japan Stars 2024
過去1年間でローコードMendixを用いて、創造的な活動をした個人を称えるMendix Japan Stars 2024が発表され、株式会社野村総合研究所から2名が受賞しました!
Star Mendix Consulting 2024 近藤 健
受賞した活動
ローコード製品の選定からはじめ、社内のニーズヒアリングやPoCを実施し、Mendixをaslead for Businessの製品としてMendixを選定し、シーメンスとのパートナー契約を行いました。
そして、金融の大規模プロジェクトに導入する機会を頂き、設計や開発方式の標準化やログ出力等の基盤部品の整備、大量データバッチの処理を行うための処理方式の設計等を実施しました。
受賞した感想
NRIのシステム開発にMendixを上手く適用でき、Star Mendixを受賞できたことを嬉しく思います。大規模システム開発でローコードを適用することは、チャレンジングな取り組みでしたが、Mendixの大規模なシステム開発の事例を作ることが出来ました。
mendixのおすすめポイントや魅力とは?
Mendixのおすすめのポイントは、スクラッチ開発で培ったJavaやWeb,Gitやコンテナ等の技術もそのまま活用できた上で、ローコード開発の高い生産性を享受できます。
Mendixの魅力は、バランスの取れているローコード製品と考えていまして、グラフィカルなインタフェースで生産性高くシステムを開発し、画面デザインをこだわるならCSSを開発すれば良いですし、開発プロセスではCI/CDのパイプラインをそのまま利用することもでき、データはデータベースに格納されるため、インデックスを張ったり、SQLでデータを取得することもできます。
そして、シーメンスが継続的に投資している製品のため、日々素晴らしい機能が追加され続けており、2024年度はシステム開発へのAIへの適用が始まっていますので、これからの進化も楽しみにしています。
Star Mendix Architect 2024 三輪 拓実
受賞した活動
Mendixを使用した金融システムの標準化支援として以下を実施しました。
- 要件の厳しい金融システムに耐える共通部品を整備してシステムに適用しました。
- サービスのコア機能を保護しつつ顧客独自のカスタマイズも可能にするモジュール構成を構築しました。
受賞した感想
Star Mendix 2024を受賞し大変光栄に思います。 今回のプロジェクトを通じて非常に多くのノウハウを獲得することが出来ました。 ここで得た知識を社内外で活用し、Mendixの普及と日本の開発生産性向上に寄与して行きたいと思います。
mendixのおすすめポイントや魅力とは?
まずは拡張性の高さです。ローコードは出来ることが制限されると考えられがちですが、Mendixはロジックの中にJavaやJavascriptを使用出来るため、非常に出来ないことが少ないです。複雑なシステムを構築する際も安心して開発を進められることが良いポイントだと思います。
次に可読性の高さです。Mendixのロジックはフローチャートで記述され可読性が高いため、業務担当もロジックを理解することが出来ます。開発担当と業務担当がMendix Studio Proのロジックを見ながら会話が出来るで開発がスムーズに進んだと感じます。
最後にリファクタリングが容易である点です。今回のプロジェクトの中でリファクタリングは何度が行われましたが、Mendixはリファクタリングの際にコードの整合性を自動で保管するため非常にスムーズにリファクタリングを進めることが出来ました。この点もMendixの長所だと感じます。
NRIには、mendix認定のAdvanced Developer認定を受けているメンバーがおり、その他にも様々な分野で資格保有者が在籍しておりますので、安心してお任せいただけます。
まとめ
「Mendix Japan Day 2024 〜New Wave〜」では、Mendixの最新技術とAIを中心とした今後のローコードの発展について知見を深めるよい機会となりました。また、各セッションでは豊富な知識と各社の実践例が共有され、AIを活用した新しい開発手法も含めて、多くの収穫がありました。
ローコードの世界の進化は目覚ましいものであり、その進化を率いるMendixがもたらす未来への期待がより一層ふくらみました。次回の「Mendix Japan Day 2025」に向けて、弊社NRIも多くのお客様のアプリケーション開発に貢献できるよう日々活動してまいります。
ローコード開発にご興味がある方は、次回開催時にはぜひ参加してみてください。デジタルイノベーションの最前線を体感できる絶好の機会となると思います!
asleadはMendixの公式パートナーです
株式会社野村総合研究所(NRI)のasleadでは、世界で4,000社以上に導入され、23万件以上のアプリ開発実績を持つローコード開発プラットフォーム「Mendix」を提供しています。
Mendixはアプリケーションの迅速な構築、デプロイ、運用保守までをオールインワンで提供し、企業のDXを加速させます。
ツール上で設計・開発・運用ができる設計駆動型開発プラットフォームにより、より高速なアプリケーション開発ができ、AWSやAzure、GCPなどのマルチクラウド対応で、あらゆる連携機能をサポートしているため、既存のシステムをシームレスにつなげることも可能です。
asleadでは技術の導入に加え、企業のDX化を推進するための人材育成も支援いたします。
専門エンジニアがローコード開発ツールの導入から定着化まで、お客様のステージに合わせて総合的にサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ローコード開発ツールの導入はasleadにご相談ください
ローコード開発ツールの導入は、企業のDX推進や業務効率化に大きな効果をもたらします。
スピーディーな開発、人材の有効活用、コスト削減、優れたカスタマイズ性を兼ね備えたローコード開発ツールは、ビジネスの成長を加速させるための強力な武器となるでしょう。
しかし、適切なツールの選定や導入には専門的な知識と経験が必要です。
株式会社野村総合研究所(NRI)のasleadでは、豊富な知識と経験を持つエキスパートが、お客様のニーズに合ったローコード開発ツールの選定から導入、運用までを全面的にサポートし、最適なソリューションを提供いたします。
効率的で柔軟な開発環境を整えることで、企業の競争力を一層高め、持続的な成長を実現しましょう。ローコード開発ツールの導入は、ぜひasleadにご相談ください。