Atlassian社のAIに関する取り組みとAtlassian製品のAI機能のご紹介
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aslead編集部
こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。
はじめに
現代の市場環境は常に変化し、その複雑さと速さはますます増加する一方です。
このような状況下で、企業は経営課題や目標達成に向けてチームの協力が以前にも増して求められています。
AtlassianではAIとチームワークの融合に焦点を当て、
Atlassian PlatformがAIテクノロジーを取り入れることで、より一層、チームワークを強化し、革新的な生産性向上を実現することを目指しております。
AtlassianのAIに対する考え方
AtlassianはAIに対し、3つのコア・ビリーフを持っております。。
1.AIは個人の生産性を加速しチームをより積極的にする。
2.AIを活用してビッグデータの価値を見出せる。
3.仮想チームメイトと協力してより多くのことを達成できる。
Atlassianはこれらのコア・ビリーフを満たすAIテクノロジーを開発しました。
そして、AIテクノロジーを活用した新たな機能を開発し続けております。
Atlassian Platform上の機能のうち、AIテクノロジーを活用した機能の総称を「Atlassian Intelligence(AI)」と呼んでおります。
Atlassian Intelligence(AI)とは?
次に、Atlassian Intelligenceとは何かについて詳しく解説します。
前節でも述べました通り、Atlassian Intelligenceは、Atlassian Platformに組み込まれたAI技術を活用して提供されるすべての機能の総称となります。
Atlassian Intelligenceは社内で開発された独自AIとOpenAIを活用して実装され、組織に最適化したコンテキストを作成します。
製品ごとに様々な機能が提供されており、現在はAI技術を用いた基礎的な機能が正式公開されております。
Confluenceで利用可能なAtlassian Intelligenceの機能のご紹介
それでは、実際にどのような機能が実装され、利用可能なのか?
2024年7月時点で、Confluenceで利用可能なAtlassian Intelligenceの機能は以下のようになっております。
― 要約
― 自然言語での検索
― 用語の定義確認
― 文章の改善
マイナポータルと連携した所得税確定申告手続をAIを使って調査
毎年年末になるとマイナンバーを使った確定申告を行います。
これまでサラリーマンの方は確定申告は不要という方も多かったかと思いますが、ふるさと納税などをすると確定申告手続きが必要なため、多くの方が実施されてると思います。
確定申告はマイナンバーを利用して、マイナポータルからの申請がでます。
Web上のマニュアルをにらみながらの作業となるのですが、今回はAtlassian Intelligenceを使って確定申告の方法を調べてみます。
- ページをコンフルエンスに転記する
Confluenceを使って新規ページを作成します。
作成したページに、マイナポータル連携のページをコピーして貼り付けてみます。
まずはこのページの要約を見てみましょう。
画面右上に「要約」というボタンが出来ているので、押下してみます。
要約が表示されました!
長いページも的確に要約してくれています。
これで概要をつかんだ後、いよいよ確定申告の方法を調べてみましょう。
まずは、マイナポータルが連携してくれるデータを確認してみましょう。
医療費控除は対象になるのでしょうか?
画面右上の検索窓に、医療費控除はマイナポータルの連携対象となるか?と入力し、「Ask AI」ボタンを押下してみましょう。
的確に答えてくれています。
次に、具体的に何をすればよいのか?再び検索窓に、「確定申告をするためには何をすればよいですか?」と入力し、「Ask AI」ボタンを押下してみましょう。
間違ってはないのですが、意図してない答えが返却されました。
それもそのはずで、今回転記したページは確定申告のためにマイナポータルにデータを連携するための方法を記載したものです。
そのため、確定申告のやり方については、一般的な方法が返却されました。
では、改めて、マイナポータルに医療費控除を自動連係する方法を教えてくださいとAIに聞いてみましょう。
今回は意図した通りの回答が返却されました。
なかなか、日本語での精度も高そうでした。
ただし、確定申告をするためには?という質問に対する回答のように、情報が足りない場合は不適格な回答をすることもあるようです。
このあたりはChatGPTなども同じですので、使う側で責任をもって利用する必要があると言えます。
Atlassian Intelligenceの未来
このように、現在Atlassian Intelligenceは、一部の機能のみ、正規公開されております。今後多くの機能がAtlassian Intelligenceとして提供される予定です。
また、Team’24では、Atlassian Intelligenceをベースに開発された「Atlassian Rovo」の発表もありました。
Atlassian Rovoは情報を見つける、理解する、そして、理解した情報を元に、行動することが可能となっております。
終わりに
本記事ではAtlassian社のAIに関する取り組みと、現在提供されている機能、今後提供される予定の機能について、ご紹介させていただきました。
この記事を通してAtlassianの提供するAI関連製品に興味を持たれた方、更に詳細をお知りになりたい方のために、セミナーをご用意させていただいております。
AI技術を活用してチームの生産性を向上させたいと考えている方々にとって非常に有益な機会となりますので、是非、ご参加いただければと考えております。
セミナーの詳細な開催情報は以下の通りです:
- タイトル* : 【Atlassian×NRI セミナー】Atlassian Intelligence で、チームの生産性を向上させよう!
- 開催日時:2024年7月31日(水) 12時~13時
- 内容:
- AtlassianにおけるAIの取り組み
- Atlassian Intelligence(AI)とは?
- Atlassian Intelligence(AI)で現在できること
- Atlassian Intelligence(AI)でこれからできること
- 期待されるユースケース
申し込みはこちらから可能となっております。
少しでも興味をお持ちいただけましたら、是非、お申し込みください!