セキュアなビジネスチャットツール「Mattermost」から、新時代のAIソリューション「Mattermost Copilot」登場!

セキュアなビジネスチャットツール「Mattermost」から、新時代のAIソリューション「Mattermost Copilot」登場!
執筆者
aslead編集部
aslead編集部

こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。

Mattermost self-hosted collaboration platform adds “Bring-Your-Own-LLM” to enable AI-accelerated workflows with 100% data control for critical infrastructure enterprises

セキュアなコラボレーションプラットフォームを提供するMattermostが、「Bring-Your-Own-LLM*」機能を追加。政府、国防、および金融など厳しいセキュリティおよびコンプライアンス要件が求められる重要サービス組織向けに、ワークフロー高速化と完全なデータコントロールを可能とするAIソリューション「Mattermost Copilot」の提供開始を発表しました。

*「Bring-Your-Own-LLM」とは、ユーザーが自分たちの特定のAI言語モデルをMattermostに持ち込んで使用できる機能であり、これによりデータの完全な制御と高度なカスタマイズ性が実現されるというものです。

目次

Mattermost Copilotとは?

Mattermost Copilotにより、ユーザーは標準OpenAI APIと互換性のある大規模言語モデル(LLM)機能を直接ユーザーのMattermost環境に組み込むことができ、チャット、通話、オートメーション、サードパーティツールなどのコラボレーションデータから実用的な洞察を引き出すことができます。

つまり、ネットワーク外にユーザーのデータが一切漏れないよう確保しつつ、生成AIプラットフォームと統合できるコラボレーションワークスペースを提供するため、データを完全に制御することが可能になります。

背景

Mattermost Copilotの発表は、商業用AIツールが急増している中で行われました。Ciscoの最近の調査によると、潜在的なサイバーセキュリティの脅威が企業にジェネレーティブAI技術の採用に慎重になる原因となっており、69%の企業が競争相手、敵対者、または一般公開に対して機密情報が漏洩するリスクを懸念しています。

Mattermost Copilotは、コミュニケーションスイートの柔軟なAI導入機能を拡張することでこれらの懸念に対応し、ワークフローを改善し、効率を向上させ、チームが迅速に動けるようにします。

「防衛、政府機関、および重要なインフラ企業は、何世代にもわたる互換性のない一時的なコミュニケーションシステムによって年間何十億ドルもの生産性を失ってきました」とMattermostの創設者兼CEOであるIan Tien氏は述べています。「こうした失敗が許されない環境でのコラボレーションツールへのAI適用は、緊急に必要とされる変革と加速を可能にします。私たちはこの旅をサポートする強力な新機能を発表しながら、お客様がデータとシステムを完全にコントロールできるようにすることを大変嬉しく思います。」

外部AIツールとの互換性

商業用AIツールは生産性を向上させ、ビジネス結果を促進する可能性がありますが、しばしばユーザーに対して機密データを公開LLMに提供することを要求することがあり、セキュリティおよびコンプライアンスのリスクが生じます。Mattermost Copilotを使用すると、セキュリティ、規制、法的、および主権要件を持つ組織は、GDPRやSchrems IIなどのデータプライバシー規制を完全に遵守しながらAIプラットフォームの利点を最大限に活用できます。

また、ChatGPTやAnthropicなどの大規模言語モデルと互換性があるため、Mattermostは外部処理の柔軟性を維持しながら、セルフホスト型LLMのセキュリティを提供します。

Mattermost Copilotを導入するメリット

  • 完全なデータ主権: Mattermostは検証済みのデータ管理を提供し、独自データが完全にユーザーの管理下に残ることを保証します。
  • 行動可能な洞察によるワークフローを加速: チームでのやり取りやデータを活用して、具体的な行動を起こすための有益な情報に変換します。これにより、チームメンバーは重要な作業に専念できるようになります。
  • ワークフローのカスタマイズ: Mattermostの「Bring-Your-Own-LLM」モデルにより、チーム固有のニーズに合わせたAI体験をカスタマイズし、複数のLLMボットを同時に使用することも可能です。

Mattermost Copilotに含まれる機能

AI Copilotは、最新のMattermostプラットフォームリリースの一部として利用可能で、以下を含みます。

  • 柔軟なAIバックエンドの選択肢: ChatGPTなどの外部LLMと統合するか、最大限のデータ保護のために自身のLLMをホストします。
  • 複数のLLMサポート: 複数のAIボットを展開し、多様な機能を提供し、Mattermost環境を離れることなくユーザーインタラクションを向上させます。
  • AI通話要約: AIを利用して通話内容を要約し、重要なポイントと必要なアクションを強調します。
  • シームレスな統合: Mattermostは、多様なLLMとシームレスに統合される堅牢なフレームワークを提供し、企業のコミュニケーションを高度なAI能力で強化します。

Mattermost Copilot、Mattermostに関するご質問等ございましたら、下記お問い合わせより、正規代理店である株式会社野村総合研究所(NRI)、asleadにお気軽にお問い合わせください。