Asanaと相性抜群!業務効率化を実現する連携ツール5選

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aslead編集部
こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。
- 広がるSaaS連携の可能性
- Asanaとは? なぜ連携が重要なのか
- Asanaと連携させるべき理由とツール選びのポイント
- 業務効率を劇的に向上させる!Asana連携ツール5選
- 連携によるROI向上と導入時の注意点
- まとめ:Asana連携で実現する次世代の働き方
広がるSaaS連携の可能性
クラウドサービスの普及は、ビジネスの在り方を大きく変えつつあります。総務省の「令和3年版 情報通信白書」によると、クラウドサービスを導入している企業の割合は68.7%に達しています。また、BizteX株式会社の「エンタープライズにおけるSaaS導入状況調査レポート2024年度」では、1社あたり平均4.9サービスのSaaSを利用しているというデータが報告されています。
この流れを受け、今後もクラウドサービスの普及とともに、SaaSの導入はさらに広がっていくでしょう。しかし、その一方で、「相手や状況に応じて様々なツールを切り替える必要がある」「増え続けるツールへの対応で、むしろ社員の業務効率が低下している」といった新たな課題も浮上しています。
そこで本記事では、ワークマネージメントツールの代表格「Asana」を中心に、異なるアプリとの連携によって業務効率を高める方法について詳しく解説します。Asanaを活用することで、バラバラになりがちな業務ツールを統合し、スムーズなワークフローを実現する方法をご紹介します。
Asanaとは? なぜ連携が重要なのか
Asanaは、プロジェクト管理とタスク管理を一元化できるワークマネージメントツールです。直感的なインターフェースと柔軟な機能性から、スタートアップから大企業まで、幅広い企業で活用されています。
Asanaの魅力は、単体でも優れた機能を持つことに加え、他のSaaSツールとの連携性の高さにあります。この連携機能によって、以下のような利点が生まれます:
- 情報の一元管理: 異なるツールから得られる情報をAsana上で統合できる
- リアルタイムでの情報共有: 連携ツールで更新された情報がAsanaにも即時反映される
- 自動化による作業効率向上: 手動での情報転記や更新作業を削減できる
- チーム間コミュニケーションの円滑化: 開発チーム、マーケティングチームなど、異なる部署間での情報共有がスムーズになる
SaaSツールの使用数が増える中で、これらのツールを効果的に連携させ、業務の流れを最適化することは、企業の生産性向上において非常に重要な要素となっています。
Asanaと連携させるべき理由とツール選びのポイント
Asanaと他のツールを連携させる際は、「なぜ連携させるのか」という目的を明確にすることが重要です。連携によって解決したい課題や達成したい目標によって、選ぶべきツールは変わってきます。
連携の主な目的
- 情報共有の効率化: 複数のツールで分散している情報を一か所に集約する
- 作業の自動化: 手作業による転記や更新作業を減らし、ヒューマンエラーを防ぐ
- リアルタイム更新: 最新情報をチーム全体で共有し、意思決定のスピードを上げる
- 業務の可視化: プロジェクト全体の進捗状況や課題を明確に把握する
ツール選びのポイント
連携ツールを選ぶ際は、以下のような点に注目すると良いでしょう:
- チームの業務フローとの相性: 既存の業務の流れをスムーズにサポートするツールか
- 部門特性との適合性: 開発チーム、マーケティングチーム、営業チームなど、それぞれの部門に適したツールは異なる
- データ連携の頻度と精度: 更新頻度や同期のタイミングが業務に合っているか
- 学習コスト: 新たなツールの導入に伴う学習コストは許容範囲か
- 拡張性: 今後の業務拡大や変更に対応できる柔軟性があるか
これらのポイントを踏まえ、次章では特に効果的なAsana連携ツール5選をご紹介します。
業務効率を劇的に向上させる!Asana連携ツール5選
Asanaは、数多くのSaaSツールと連携可能ですが、特に業務効率化に効果的な5つのツールをピックアップしました。それぞれのツールの特徴と、Asanaとの連携によって得られるメリット、実際の活用シーンについて詳しく解説します。

1. Jira × Asana:開発と非開発チームの壁を越える
JiraとAsana連携のメリット
開発チームに人気のJiraとAsanaを連携させることで、エンジニアリングチームと他部門の間の「言語の壁」を解消できます。
- 双方向のタスク同期: JiraのチケットとAsanaのタスクが自動で同期され、どちらのツールで更新しても情報が一致する
- ステータスの自動更新: Jiraでの作業状況がAsanaに自動反映され、開発の進捗を技術部門以外のメンバーも把握しやすくなる
- 全体像の可視化: 開発タスクも含めたプロジェクト全体を俯瞰的に把握できる
活用シーン
新規ウェブサービス開発プロジェクトでは、マーケティングチームやデザインチームはAsanaでタスクを管理し、開発チームはJiraでコード関連のタスクを進めます。双方のツールが同期することで、「デザイン完了後に開発が始まる」「開発完了後にマーケティング施策が始まる」といった部門間の連携をスムーズに行えます。
この連携により会議時間が削減され、プロジェクト管理のためのリソースを大幅に減らすことが期待できます。
2. Slack × Asana:コミュニケーションとタスク管理の融合
SlackとAsana連携のメリット
日常的なコミュニケーションツールであるSlackとAsanaの連携は、情報の流れを速めるのに効果的です。
- タスク通知のリアルタイム化: AsanaのタスクがSlackに通知されるため、即座に情報がチーム内に共有される
- Slack内でのタスク操作: Slackからタスクの作成や編集、コメントの追加が可能
- 会話からタスクへの変換: Slackでの会話を直接Asanaのタスクに変換できる
活用シーン
営業チームがSlackで顧客との商談内容を共有した際、「次回までに資料を準備する」という会話が発生したら、そのメッセージを直接Asanaのタスクに変換できます。担当者は期限と共にタスクが登録されるため、フォローアップ漏れを防止できます。
この連携により、クライアントからの急な要望への対応速度が向上し、顧客満足度が大幅に改善される、というようなことが期待できます。
3. Microsoft Teams × Asana:Microsoft環境との親和性を高める
TeamsとAsana連携のメリット
Microsoft 365を活用している企業にとって、TeamsとAsanaの連携は業務環境の統合に大きく貢献します。
- Teams内でのタスク確認: TeamsのインターフェースからAsanaのタスクを確認・更新できる
- 会議とタスクの連動: Teams会議でのアクションアイテムを直接Asanaのタスクに変換できる
- Office文書との連携: Word、Excel、PowerPointなどのOffice文書をAsanaのタスクに直接添付できる
活用シーン
全社会議をTeamsで実施し、その中で決定した各部門のアクションアイテムを、会議進行役がその場でAsanaのタスクとして登録。各メンバーはTeamsの画面を離れることなく、自分の担当タスクを確認できます。
テレワーク環境下でこの連携を活用することで、プロジェクト進行の可視性を維持することができ、納期遅延のリスクを大幅に削減することができます。
4. Miro × Asana:アイデアからタスクへの具体化を円滑に
MiroとAsana連携のメリット
オンラインホワイトボードツールMiroとAsanaの連携は、創造的な作業と実務的なタスク管理をシームレスにつなぎます。
- ビジュアル思考からタスクへ: ブレインストーミングやマインドマップで生まれたアイデアを直接タスク化
- プロセスの可視化: 複雑なプロジェクトフローをMiroで視覚化し、個々のステップをAsanaでタスク管理
- 共同作業の効率化: リモートでもアイデア出しから実行計画までを一気通貫で管理
活用シーン
新商品開発プロジェクトで、Miroを使ってユーザーペルソナやカスタマージャーニーマップを作成。各タッチポイントで必要な施策をMiro上で洗い出し、それらを直接Asanaのタスクとして登録することで、アイデアから実行へのプロセスを効率化できます。
この連携により、コンセプト立案から実装までの時間を短縮し、クライアントへの提案スピードを大幅に向上させることが可能です。
5. Snowflake × Asana:データ分析とプロジェクト管理の統合
SnowflakeとAsana連携のメリット
データウェアハウスツールSnowflakeとAsanaの連携は、データドリブンな意思決定とプロジェクト管理を融合させます。
- 分析結果に基づくタスク生成: データ分析の結果から自動的にフォローアップタスクを生成
- KPIの自動追跡: プロジェクトの進捗とビジネスKPIの関連性をリアルタイムで把握
- 予測分析との連携: 将来のリソース配分やスケジュール調整にデータ予測を活用
活用シーン
ECサイト運営企業が、Snowflakeで顧客の購買データを分析し、「カート放棄率が高い」という問題を発見。その分析結果をトリガーに、「カートページの改善」というタスクがAsanaに自動生成され、UI改善プロジェクトに組み込まれます。
この連携によりデータ分析結果の業務への反映スピードが加速され、市場変化への対応力が大幅に向上する可能性があります。
連携によるROI向上と導入時の注意点
連携がもたらす具体的なROI
Asanaと各種ツールの連携により、以下のようなROI向上が期待できます:
- 時間節約: 手動での情報転記や更新作業の削減(平均して週あたり3-5時間/人)
- コミュニケーションコスト削減: 会議や確認メールの削減(平均して週あたり2-3時間/人)
- エラー防止: 手作業による転記ミスや情報の欠落の防止
- 意思決定の迅速化: リアルタイムデータへのアクセスによる判断スピードの向上
- 従業員満足度向上: 単調な作業の自動化による創造的業務への集中
あるマーケティング企業では、Asanaと3つのツールを連携させたことで、プロジェクト完了までの時間が25%短縮され、同じリソースでより多くのプロジェクトを遂行できるようになりました。
連携設定時の注意点
一方で、ツール連携を成功させるためには以下の点に注意が必要です:
1. 過剰連携を避ける
- すべてのツールを連携させればいいわけではありません
- 本当に必要な情報のみが同期されるよう、連携設定を最適化しましょう
- 通知過多による情報疲れを防ぐため、重要度に応じた通知設定を行いましょう
2. データの整合性を確保する
- 連携するツール間でのデータ形式やフィールドの対応関係を明確にしましょう
- 同期のタイミングや頻度を業務フローに合わせて調整しましょう
- 定期的に連携状況をチェックし、情報の欠落がないか確認しましょう
3. チームの理解と協力を得る
- ツール連携の目的と利点をチームメンバーに明確に伝えましょう
- 導入初期は使い方のサポートを手厚く行い、抵抗感を減らしましょう
- 実際の業務での成功事例を共有し、利用モチベーションを高めましょう
まとめ:Asana連携で実現する次世代の働き方
クラウドサービスとSaaSツールの普及が進む中、単一のツールだけで業務を完結させることはますます難しくなっています。そのような環境下で、Asanaを中心としたツール連携は、分断されがちな情報と作業を統合し、効率的な業務環境を構築するための強力な手段となります。
本記事で紹介した5つのツール(Jira、Slack、Microsoft Teams、Miro、Snowflake)とAsanaの連携は、それぞれ異なる業務シーンで大きな効果を発揮します。ぜひ自社の業務フローや課題に合わせて、最適な連携ツールを選び、導入を検討してみてください。
ツール連携を成功させるカギは、「何のために連携するのか」という目的の明確化と、「どのような情報をどのタイミングで連携させるか」という具体的な設計にあります。適切な連携設計により、ツールは単なる作業の場から、業務を加速させる強力なエンジンへと変わります。
SaaSツールの数は今後も増え続けるでしょう。しかし、それらをうまく連携させることができれば、ツールの増加が業務の複雑化ではなく、むしろ効率化と創造性の向上につながります。Asanaを中心としたツール連携で、働き方の未来を今から始めてみませんか?
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