Notionを企業で安全に使うためのセキュリティ設定ガイド|エンタープライズ要件を網羅

Notionを企業で安全に使うためのセキュリティ設定ガイド|エンタープライズ要件を網羅
執筆者
aslead編集部
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こんにちは。aslead編集部です。
最新ソフトウェア開発のトレンドから、AI・DXツールの効果的な活用法、企業のITガバナンスの強化、業務効率化やDX化を成功に導くソリューションまで、幅広い記事を提供しています。
企業が直面する課題の解決策として効率的なツールの活用方法を探求し、生産性の向上に繋がる実践的な情報をお届けすることを目指します。

Notionを企業で導入する際は、利便性に加えて、情報管理とアクセス制御を前提とした設計・運用が重要です。

社内ナレッジや顧客情報など機密性が高いデータを扱う場合は、ワークスペース設定や権限設計、共有ルールを整えることで、意図しない共有や不適切なアクセスを防ぎやすくなります。

さらに、Enterpriseプランではドメイン管理により、組織が保有するメールドメインをNotion上で検証し、アカウントやワークスペースの利用を組織として統制できるため、利用の把握やガバナンス強化にもつながります。

本記事では、Notionを企業で安全に活用するために押さえておきたいセキュリティ設定権限管理の考え方利用ガイドライン策定の基本方針を分かりやすく解説します。

目次

Notionで企業を守る!押さえるべき5つのセキュリティ設定

Notionで企業を守る!5つのセキュリティ設定とは

Notionを企業で安全に活用するには、導入そのものに加えて、アクセス制御・共有範囲の管理・ログの確認といった観点から、運用に合わせたセキュリティ設計を行うことが重要です。

本章では、企業導入時に押さえておきたい5つのセキュリティ設定を、具体的な機能とあわせて分かりやすく解説します。

アイデンティティ管理

Notionのセキュリティ運用の基盤となるのが、ユーザー認証とアカウント管理です。

アイデンティティ管理を整えることで、誰がログインできるか、どの範囲にアクセスできるかを明確にし、組織のポリシーに沿ったアクセス制御を実現できます。

Notionは SAML SSO に対応しており、OktaやMicrosoft Entra IDなどのIDプロバイダー(IdP)と連携できます。さらに、可能な範囲でSSOを中心とした認証に統一し、MFAなどの認証ポリシーを組織として適用することで、フィッシングによるパスワード流出や、パスワードの使い回しに起因するアカウント侵害リスクを低減できます。

また、 SCIM による自動プロビジョニングを活用すれば、入退社・異動に伴うアカウントの追加・削除を自動化し、運用負荷の軽減と管理の抜け漏れ防止につながります。

プランの目安

  • Businessプラン以上:SAML SSOに対応し、Okta / Microsoft Entra ID / Google などのIdPと連携して認証ポリシーを統一できる
  • Enterpriseプラン:外部ユーザーへのSSO強制を含むより高度な統制に対応できる
  • EnterpriseプランSCIM API により入退社・異動に伴うアカウント管理を自動化できる

このように、求める統制レベルと運用体制(情シスの管理範囲、監査要件など)に合わせて、プランを選択することが重要です。

共有制限

Notionは柔軟な共有機能を備えているため、企業利用では共有の範囲と承認ルールをあらかじめ定義しておくことが重要です。特にWeb公開やゲスト招待は利便性が高い一方で、組織のポリシーに沿って許可範囲・承認プロセス・例外ルールを設計しておくと安心です。

NotionのEnterpriseプランでは、管理者がWeb公開の可否を管理し、組織方針に合わせて公開範囲を統制できます。管理者がWeb公開をワークスペース単位で無効化することができるため、公開済みのページも一括で非公開に切り替えられます。

運用上は「原則非公開」とし、必要な場合のみ例外的に許可する設計が有効です。

また、ゲスト招待についても、管理者承認を必須にするなどのルールを設けることで、外部共有を運用としてコントロールしやすくなります。加えて、チームスペースやページ単位の権限設計を組み合わせることで、最小権限の原則に沿った共有運用を実現できます。

コンテンツ保護

社内に蓄積されたナレッジやデータを外部に持ち出されないようにするためには、コンテンツ保護の設定も適切に行う必要があります。

NotionのEnterpriseプランでは、エクスポート、コピー、複製制限の適用が可能です。

【コンテンツ保護機能の種類】

種類 概要
エクスポート制限 ページやデータのエクスポート機能を無効化し、一括ダウンロードを防止する
※ただし、ページ内の添付ファイルや画像のダウンロードは対象外
コピー・複製制限 ワークスペース外への複製を禁止し、データの持ち出しを抑止する
※ただしCtrl+Cによる通常のコピー&ペーストは対象外

これらを組み合わせることで、大量データの一括持ち出しや誤操作を抑止し、情報管理の統制を強化できます。

一方で、添付ファイルの個別ダウンロードなど、すべての持ち出し経路を機能だけで完全に塞ぐことは難しいため、利用ガイドラインの整備や監査ログの確認など、運用面の対策と組み合わせることが重要です。

監査ログ

セキュリティ運用では、操作履歴を継続的に把握できる状態を整えることが重要です。

Notionの監査ログ機能では、ワークスペース内のアクティビティを記録し、不正検知や原因分析に活用できます。監査ログを活用することで、誰が・いつ・何を行ったかを後から確認でき、インシデント調査や原因分析に役立ちます。

対象となるアクティビティは、主に以下の5カテゴリに分類されます。

カテゴリ アクティビティ
ページイベント ページの閲覧・編集・エクスポート・ファイルダウンロード・権限変更など
データソースイベント 外部データソースとの接続・同期設定の変更など
チームスペースイベント チームスペースへのメンバー追加・削除、プライバシー設定の変更など
ワークスペースイベント ワークスペース招待、SAML/SCIM設定の変更、インテグレーションの追加・削除など
アカウントイベント ユーザーのログイン/ログアウト、多要素認証(MFA)の有効化・無効化など

監査ログはCSV出力に対応しており、必要に応じてSIEM連携など既存の監視体制に組み込むことも検討できます。
フィルタ機能を使えば、不審なアクセスや大量ダウンロードなどの異常も効率的に検出できます。

ドメイン検証

企業利用では、シャドーIT対策も重要なポイントです。
社員が個人ワークスペースで業務データを扱うと、管理外の環境に情報が分散する可能性があるため、利用環境が分散しないように、アカウントとワークスペースの管理範囲を明確にすることが重要です。

Enterpriseプランのドメイン検証(ドメイン管理)を活用すれば、自社ドメインのユーザーを一元管理し、利用状況を可視化できます。新規ワークスペース作成の扱いを含めてルール化することで、環境の乱立を抑え、ガバナンスの効く運用を実現できます。

分散していた情報を集約することで、セキュリティとガバナンスの両立を図れるでしょう。

【NRI asleadの提案】シャドーIT化を防ぐ「利用ガイドライン」の策定

【NRI asleadの提案】シャドーIT化を防ぐ「利用ガイドライン」の策定

Notionは革新的なワークスペースであり、高度なセキュリティ設定にも対応しています。
適切な設定を行えば、安心して業務利用できるデータ基盤となるでしょう。

ただし、セキュリティ設定を整えても、共有範囲の誤設定やリンクの誤送信など、運用上のミスが起こりうる点は残ります。そのため、設定とあわせて「利用ガイドライン」や承認フロー、教育を組み合わせて運用することが重要です。

Notionを企業で安全に運用するには、機密情報の取り扱い基準やアクセス権限の設定方針、外部共有の可否・承認プロセスなどを整理した「利用ガイドライン」を整備し、全社で共通認識を持つことが重要です

株式会社野村総合研究所(NRI)のasleadは、Notionの公式代理店として、企業へのEnterpriseプラン導入を支援しております。あわせて、NRIグループ内でもナレッジ共有やタスク管理の基盤としてNotionを活用しており、その実運用で得られた知見を踏まえた提案が可能となっています。

外部のお客様への導入支援と自社での運用の双方を経験しているからこそ、実際の活用シーンに即したガイドラインの策定や、情シス・監査部門の要求に沿ったチェックリストの整備まで含めて支援できます。
適切なセキュリティ設定の設計・検証はもちろん、利用ポリシーの策定や運用支援に至るまで、伴走型でトータルにサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

Notionのセキュリティ対策は「ビジネスの推進力」になる!

Notionのセキュリティ対策は「ビジネスの推進力」になる!

Notionは、タスク管理やドキュメント管理、社内ナレッジ共有を一元化できる柔軟なワークスペースであり、業務効率化や情報活用を大きく前進させるツールです。

一方で、活用範囲が広がるほど機密情報や重要データを扱う機会も増えるため、セキュリティ対策の重要性はさらに高まります。

企業で安全に運用するためには、アクセス権限の設計や共有範囲の制御、監査ログの活用といった基本設定を適切に整えることが重要です。
外部共有のルールや承認フローを明確にし、運用面での統制を強化することで、リスクを抑えながら柔軟な活用を実現できます。

また、ツールの機能だけに依存するのではなく、利用ガイドラインの整備や社員への教育を組み合わせることで、現場の判断ミスやシャドーITの発生を防ぎやすくなります。
適切なセキュリティ設計は、単なるリスク対策ではなく、意思決定のスピードや組織全体の生産性向上にもつながるでしょう。

株式会社野村総合研究所(NRI)のasleadでは、Notion公式代理店としての知見と多数の導入支援実績をもとに、ビジネスの推進力へとつながる強固なセキュリティ設計と運用体制づくりをサポートしています。

Notionの全社導入をお考えの方は、ぜひお気軽にこちらからご相談ください。