2026年11月3日開始!Notionの新しい課金モデル「クレジット制度」企業はどう管理する?

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Notionのクレジット制度、企業はどう管理する?
2026年10月、Notionは、AIをより効率よく活用するための機能改善と、新しいクレジット制度を発表しました。AIに任せられる仕事が広がるなか、日常業務を効率よく進めながら、必要に応じて高性能なモデルも活用できる仕組みへと進化しています。
Business・Enterpriseプランでは、各メンバーに2種類の月次クレジットが付与されます。企業にとっては、AIの活用を広げるとともに、どの業務でどれくらい利用しているかを確認し、自社に合った運用を考える機会になります。
「契約に含まれる枠でAIをどこまで使えるのか」「追加利用が必要なときはどうすればよいか」。本記事では、自社でNotionを活用し、公式代理店として企業への導入も支援する野村総合研究所(NRI)の立場から、新制度の仕組みと企業内のNotion管理者が押さえておきたいポイントを解説します。
なぜクレジット制度へ?AIに任せられる仕事の広がりと効率化
Notion AIは、文章の作成・要約から、データ分析や複数のツールをまたぐ仕事へと、任せられる範囲を広げています。こうした多様な仕事に対応し、作業に応じたAIを活用できるようにするのが、新しいクレジット制度です。
あわせて、モデルを自動選択する「自動」や、エージェントの処理も改善されました。仕事に適したモデルを選び、無駄な処理を減らすことで、品質・速度・コストのバランスを取りながら、より多くの仕事をAIに任せられることを目指しています。
Notionのクレジット制度はいつ、誰に、どのように適用される?
今回の変更の対象は、BusinessプランとEnterpriseプランです。既存ユーザーへの適用は日本時間11月3日からで、新規契約ユーザーには日本時間10月20日から適用されると発表されました。
契約に含まれる月次枠のクレジットでAIを使う仕組みへ
新制度では、各ライセンス契約にStandardとSelectという2種類の月次クレジットが含まれ、その枠を使って対象のAI機能を利用します。クレジット制への移行に伴って、利用のたびにライセンスとは別に追加料金が発生する仕組みではありません。もちろん、付与される月次枠を超えてAI機能を使う場合などには、管理者が購入・管理するワークスペース用のNotionクレジットを、設定と残高に応じて利用できます。
Standard・Select・Notionクレジットの違いは?
Notionにモデル選択を任せる「自動」での作業にはStandardクレジットが、自分でプランに含まれるモデルを選ぶ作業や本人が所有するカスタムエージェントの利用にはSelectクレジットが消費されます。ただし、クレジット消費量の多いモデルには、SelectではなくNotionクレジットが使われます。この2つのクレジットはメンバーごとに付与される別々の月次枠です。メンバー間で共有したり、StandardとSelectを交換したりすることはできず、未使用分は毎月のリセット時に失効します。
一方、従来のNotionクレジットは、管理者が追加購入し、ワークスペース単位で管理する残高です。StandardやSelectを使い切った後の対象機能の継続利用や、ワークスペースが費用を負担するカスタムエージェントなどに使えます。追加購入しても個人の月次枠が増えるわけではなく、管理者が許可した対象の利用で、この別の残高を消費します。
なお、クレジットはAIが行う作業量を表す単位で、利用回数や金額そのものではありません。タスクの複雑さや使用するモデルによって消費量が変わるため、「1,500クレジットで1,500回使える」とは限りません。追加購入の予算を見積もる際も、必要なクレジット量と、契約に応じた購入価格を分けて確かめます。
| クレジット | 主な使い方 | 残高の単位 | 管理上の確認点 |
|---|---|---|---|
| Standard | 「自動」によるNotionエージェント、AIミーティングノート、AI編集、翻訳、AIブロックなど | メンバーごとの月次枠 | 「自動」を基本に使う場合の利用傾向を確認する |
| Select | 利用者がプランに含まれるモデルを選ぶNotionエージェント、本人が所有するカスタムエージェント(既存エージェントの例外は後述) | メンバーごとの月次枠 | 特定モデルやカスタムエージェントの利用者を確認する |
| Notion | Standard/Select超過後の対象利用、クレジット消費量の多いモデル、ワークスペースが費用を負担するカスタムエージェントなど | 管理者が扱うワークスペース枠 | 購入量、利用許可、予算と残量を管理する |
「自動」とは
「自動」は、Notion AI利用者が言語モデルを指定せず、依頼内容に応じてNotionが適したモデルを選ぶ設定です。

自社のクレジット月次付与量は?
公式では、メンバー1人あたり毎月Standard 1,500、Select 500を基本量として示しています。ただし、付与量はプランや購入契約によって異なる場合があるため、見積もり時に確認しましょう。
管理者は「設定」→「Notion AI」→「使用状況」で付与量とリセット時期を確認し、契約条件と照合します。代理店経由で契約している場合も、公開されている基本量をそのまま自社の確定値とせず、移行時の配分と次回更新後の条件を契約先へ確かめます。追加購入を先に決めるよりも、自社に含まれる枠と、普段使うAI機能を把握することが重要です。
クレジットを使い切るとNotion AIは止まる?
StandardまたはSelectを使い切ると、そのクレジットを使う機能は次のリセットまで一時停止します。ただし、管理者がNotionクレジットでの継続利用を許可し、ワークスペースに残高がある場合は、対象の利用を続けられます。
StandardとSelectは別々の枠で、一方をもう一方の代わりに使うことはできません。ただし、Selectを使い切っても、Standardの残高があれば、Notionエージェントを「自動」に切り替えて利用できます。なお、カスタムエージェントはStandardクレジットでは「自動」でも利用できません。
管理者は「設定」→「Notion AI」で、上限到達後にワークスペースのNotionクレジットを使えるようにする設定を確認できます。オンにすると追加利用が可能になりますが、個人別のStandard/Select枠と共有のNotionクレジットのどちらが使われたかを把握する運用も必要です。Standard/Selectの使用量・残量・リセット時期は「設定」→「Notion AI」→「使用状況」で確認できます。一方、付与枠を超えた追加利用や高消費モデルなどによるNotionクレジットの使用量は、「設定」→「アクセス&請求」→「Notionクレジット」のダッシュボードで確認できます。
AIミーティングノートの扱いは?
Notion AIの中でも人気の「AIミーティングノート」は、2026年11月30日まではStandardクレジットを消費せず、2026年12月1日から消費を開始する予定です。Notionの公式案内では、1時間の会議あたり約10 Standardクレジットが目安とされています。
つまり、1日7時間、月20営業日、連続で会議に利用しても月次枠に収まる計算ですので、Notion社も、多くの利用者は通常の1か月でStandardクレジットを使い切らないと見込んでいます。もちろん、この試算はあくまでも目安です。検索などの他のAI機能でも同じ枠を使い、実際の消費量や契約ごとの付与量も異なる場合があるため、導入後に管理者は全体の利用状況を確認しておくと安心です。なお、データベースの自動入力については、現時点でクレジット残高を消費しないと案内されています。
カスタムエージェントの扱いは?
新制度の適用後に作成するカスタムエージェントは、共有先の利用者ではなく、既定ではオーナーのSelectクレジットを使います。制度移行前に作成された既存のカスタムエージェントは、引き続きワークスペースのNotionクレジットを使用します。つまり、チームで共有するエージェントを1人が所有していると、Selectクレジットの消費がその人の月次枠に集中することがあります。個人間でStandard/Selectクレジットをやりとりすることはできませんが、管理者は、購入したワークスペースのNotionクレジットからエージェントごとに月次予算を設定し、オーナーのSelectクレジットではなく、ワークスペースの残高で費用を負担するよう変更できます。そのため、エージェントの作成者・利用者・費用負担者を、公開範囲とあわせて決めておきましょう。
Notionのクレジット管理で企業が見落としやすい判断
社内の知識や仕事の進捗が集まる場所にAIを組み合わせるときは、利用人数に加え、誰がどの仕事で使うかまで見て利用方針を決めることをおすすめします。
全社の残量より、上限に達した人の業務を見る
たとえば、同じ部署にAIを頻繁に使う社員と、ほとんど使わない社員がいるとします。部署全体で未使用分が多くても、頻繁に使う社員の月次枠に移すことはできません。全社合計の消費率が低いことだけを根拠に「追加枠は不要」と決めると、利用が集中した社員の仕事への影響を見落とします。
チームが日々使う共有エージェントは、オーナー個人のSelect残高に依存させず、ワークスペースのNotionクレジットで費用を負担する方法があります。管理者がエージェントごとに月次予算を設定し、利用量を確認しながら予算を調整します。個人のSelectクレジットを増やすのではなく、エージェントの費用負担元をワークスペースに切り替える仕組みです。
また、AIミーティングノートの利用でStandardクレジットの月次枠を超える場合は、会議の利用時間と、同じ枠を使う他のAI機能の消費を確認し、利用方法の見直しやNotionクレジットによる追加利用を検討しましょう。
| 利用する業務 | 管理者が見る点 | 方針の分かれ目 |
|---|---|---|
| 社員が社内資料を要約・編集する | 使用機能と、特定の人への利用の偏り | 個人枠で足りるか。上限後は手作業で補えるか |
| 特定モデルを指定して回答・文章を作る | モデル指定が必要な理由と成果物の品質 | 「自動」でも業務上必要な品質が得られるか |
| チームでカスタムエージェントを共有する | オーナー、費用負担、止まった場合に影響する仕事 | 個人のSelect枠で扱うか、ワークスペース予算を割り当てるか |
| 会議を文字起こし・要約する | 会議メモの利用時間と、同じStandard枠を使う他の機能 | 消費開始後も月次枠に収まるか。追加利用を認めるか |
「自動」で特定のモデルを使わないようにできる?
Standardクレジットを消費する「自動」を利用する際に、特定のモデルを選択対象から除外したいと考える企業もあるのではないでしょうか。除外したい場合は、個別のモデルを非表示にする設定と、モデルの提供元であるプロバイダーを制限する設定を区別する必要があります。プロバイダー単位で制限すると、その提供元のモデルは「自動」でも使われず、利用可能な別のモデルが選ばれます。プロバイダーの制限は、ワークスペースオーナーが「設定」→「Notion AI」から行います。
一方、個別モデルを手動選択の一覧から非表示にしても、「自動」の選択対象からは除外されない場合があります。社内の情報管理ルールなどで特定のモデルを利用対象から外す必要がある場合は、一覧から消えたことだけで判断せず、プロバイダー単位の制限と、対象ワークスペースでの適用状況を確かめます。
まとめ
Notionの新しいクレジット制度は、AIに任せる仕事を広げながら、自社に合った使い方を見直す機会でもあります。Notion公式の目安では、多くの利用者は通常の1か月で月次枠を使い切らないと思われます。まずはクレジット残量を過度に心配せず、日々の業務でNotion AIを積極的に活用していきましょう。管理者は利用状況を確認しながら、必要に応じてNotionクレジットの追加購入を検討するとよいでしょう。利用者ごとのStandard・Selectと、管理者が購入・管理するNotionクレジットの違いを押さえることで、利用量の多い方にも対応しながら、自社に合った無理のない運用につなげられます。
Notionの導入相談は、公式代理店NRI asleadへ
Notionの企業導入や、セキュリティ・管理機能を強化できるEnterpriseプランへの変更をご検討の際は、専門家のサポートを活用するのも一つの手です。株式会社野村総合研究所(NRI)は、Notion公式代理店として、Notionの導入支援から現場への教育・定着までトータルでサポートしています。少しでも興味をお持ちになりましたら、ぜひお気軽にこちらのフォームからお問い合わせください。(Notionエンタープライズプラン導入済みの方は既存の販売店へご相談ください)
FAQ
NotionのStandardクレジットとSelectクレジットは、他のチームメンバーに共有できますか?
できません。StandardとSelectはメンバーごとに別々に付与される月次枠で、メンバー間の移動や相互交換、翌月への繰り越しはできません。付与量はプランや契約によって異なる場合があるため、設定画面で確認します。
クレジットを使い切ると、AI機能はすべて使えなくなりますか?
すべてのAI機能が使えなくなるわけではありません。使い切った種類のクレジットを使う機能は一時停止しますが、管理者がNotionクレジットでの継続利用を許可し、ワークスペースに残高があれば、対象の利用を続けられます。また、Selectを使い切った場合も、Standardの残高があれば、Notionエージェントを「自動」に切り替えて利用できます。
カスタムエージェントをチームで共有すると、誰のクレジットが使われますか?
新制度の適用後に作成するエージェントは、既定ではオーナーのSelectクレジットを使います。管理者は、ワークスペースのNotionクレジットによる月次予算を設定し、費用負担を切り替えられます。制度移行前に作成された既存のエージェントは、引き続きワークスペースのNotionクレジットを使います。共有する前に、オーナーと予算負担者を決めましょう。
AIミーティングノートはいつからStandardクレジットを使いますか?
公式ヘルプでは2026年12月1日から消費開始予定と案内されています。1時間あたり約10 Standardクレジットは目安とされていますが、会議内容などにより変わる可能性があります。




