Columnコラム

オープンソースのクラウドサービスを
利用するメリットとは

2021年7月16日

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企業内で利用するソフトウェアの選択肢の1つとして、オープンソース・ソフトウェア(以下OSSと表記)の存在感が増しています。今やミッションクリティカルなシステムでOSSを利用している世界のIT組織は95%ともいわれ、OSSが当たり前のものとして定着していることが窺えます。

本コラムではそんなOSSについてメリットを説明するとともに、「OSSを利用したクラウドサービス」という、注目の新しい提供形態について紹介します。

OSSのメリットとは?

OSSとはその名の通り、ソースコードが公開されているオープンなソフトウェアを意味します。代表的なものはLinux、Android、MySQL、Javaなど。分野を問わず数多くのソフトウェアが存在し、企業でも広く採用されています。企業がOSSを利用することで得られる恩恵は多々あります。まずはそのメリットを確認しましょう。

汎用性と信頼性

メジャーなOSSには活発なコミュニティが形成されており、様々な情報が国や企業の垣根を超えて技術者たちに共有されています。継続的に有志の手でブラッシュアップされるのはもちろん、脆弱性や不具合の情報共有は素早く行われます。

安定性

商用ソフトウェアの場合、提供企業の事情でサービス終了・サポート打ち切りのタイミングが決められてしまいます。これにより自社のビジネスが左右されかねないという問題がありますが、OSSではこうした心配とも無縁です。もちろんベンダロックインの心配もありません。

カスタマイズ性

ソースコードは一般公開されており、著作権者が定めるルールに従って改変することができます。また、国際標準規格のプロトコルとAPIも備え、システム間連携やプラグイン開発も容易です。既存システム連携やスマートデバイス対応に加え、IoTやM2Mへの対応のしやすさといった面でも柔軟で、将来の変化に備えることができます。(参考:野村総合研究所 OpenStandia HP

コスト

ライセンス購入費用が不要なので初期費用を安価に抑えることができます。さらに導入後のライセンス管理費、リプレースコストなどの削減も見込めます。有償サポートにかかるコストを考慮しても、トータルでのコスト削減効果は十分に期待できます。

OSSを利用するメリット

図:OSSを利用するメリット

クラウドサービスとして提供され始めたOSS

近年、クラウドサービスとしてリーズナブルな価格でOSSを提供する試みが始まっており、これを利用する企業が増加しています。

クラウドサービスのメリットといえば、自社でサーバを構築する必要がないため、初期費用が抑制できること、定額で利用できること、さらに、導入のハードルが低い上に、好きなタイミングで利用停止できることなど、数多くが挙げられます。

一方で、クラウドサービスには課題もあります。例えば、初期費用を抑えることができても、月額費用が高額に設定されていて、コストメリットが得られないというのはよくある失敗。特に欧米系のサービスにおいてこの傾向は顕著で、利用開始当初は安かったものの、年々料金が上がってしまうというケースは少なくありません。
また、クラウドサービスは基本的にカスタマイズができません。できたとしても自由度が低いため、小さな変更を加えるのに高額な費用がかかることも。こうした特長はセキュリティ面では特に問題になります。自社のポリシーが定めるレベルにセキュリティを高めることができないため、クラウドサービスの利用は見送ったという企業は少なくないはずです。高レベルのセキュリティは、高額なエンタープライズバージョンでしか担保しないというケースもよく見られます。

さて、ここで挙げたクラウドサービスの数々の課題は、自由度、柔軟性抜群のOSSならカバーできることにお気付きでしょうか。つまり、OSSをクラウド基盤上に構築し、それをクラウドサービスとして利用することで、すぐ使えて便利だが高く、またカスタマイズが効かないというクラウドサービスのデメリットをカバーしながら、メリットのみを享受するという、まさに「いいとこ取り」ができるのです。

OSSベースのクラウドサービスを利用することで、企業はどう変わるのか

例えば、企業内チャットツールとして人気のSlackなら、OSSで同様の機能を実現できるのはMattermost、BoxのようなクラウドストレージならNextcloudという選択肢があります。このほか、幅広い分野で多彩なOSSがクラウドサービスとして提供され始めており、選択肢としての存在感を高めています。

OSSを利用したクラウドサービスは、ライセンス購入費用がかからず、サポートと基盤運用のコスト負担のみで利用できます。オンプレミスで自社開発をした場合や、クラウドサービスを利用した場合と比較して、トータルで見た場合の費用の削減も期待できます。あるケースでは、クラウドサービス利用時の数分の1程度のコストで同様のシステムを構築できたという実績も。もちろん、セキュリティは自社のポリシーに合わせて存分に高めることができます。

また、OSSベースのサービスをコンテナ運用することで、クラウド基盤間での移行も容易になります。例えばAWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)などを、その時点の要件や得られるメリットに合わせて使い分けることも可能です。

OSSのクラウドサービスを安全に使うために

OSSをクラウド利用する上での懸念点は、専門知識を持つエンジニアが社内にいないと扱いにくいという点で、自社内に熟練の技術者がいないという場合には不安が残ります。こうした場合には、商用サポートなど専門家の手を借りることも選択肢に入れてください。

NRIの開発管理統合サービス「aslead」では、クラウドサービスとしてのOSS活用を、カスタマイズ、運用、サポートまで包括的に支援しています。
例えば、OSSやクラウド基盤の利用において懸念点となるセキュリティホールの発見と対応については、サービスの提供範囲を超えた多層的な対策を提供しています。研修・マニュアル作成などを通じたサービスの社内展開支援など、教育面でも安心してお任せいただけます。

こんなクラウドサービスを検討しているなら、OSSの導入を

【 ビジネスチャット 】
Slack → Mattermost

企業向けコラボレーションチャットツールのMattermostは、Slackの代わりに使えるOSSとして注目を集めています。自社向けにカスタマイズして、チームごとの細かい設定を加えた活用が可能です。

【 クラウドストレージ 】
Box → Nextcloud

ブラウザから直感的に操作できる、BoxライクなクラウドストレージといえばNextcloud。セキュリティ対策は自社の要件に合わせてカスタマイズできます。

【 ID管理、IDガバナンス、SSO 】
Okta → Keycloak、midPoint

Keycloak、midPointは、いずれもOkta同様、Web上でシングルサインオンを実現するための認証ソフトウェアです。Keycloak はクラウドやスマホとの連携、midPointは統制や監査部門に強みを持ちます。

【 ソースコード管理 】
GitHub → GitLab

ソースコード管理ツールのGitLabは、企業向けにDevOpsを実現するためのプラットフォーム。GitHub同様の機能をより安価に実現したい開発チームのためのOSSです。

【 ビッグデータアナリティクス 】
Splunk → Elasticsearch

Splunkを検討しているなら、データ検索/分析基盤のElasticsearchは選択肢として一考の価値があるでしょう。高速でスケーラブルし、柔軟性も備え、幅広い用途で活躍します。

【 リモートデスクトップ 】
RD Gateway → Apache Guacamole

Apache Guacamoleは、Webブラウザからリモートデスクトップを実現するOSS。RD Gatewayの代わりに検討いただけます。

【 Credential Management(シークレット管理) 】
AWS Secrets Manager → Hashicorp Vault

AWS Secrets Managerと同等の役割を果たし、ID・パスワードなどのシークレット情報を一元管理するサーバソフトウェアがHashicorp Vaultです。パスワードの集中化などにより、高い安全性とユーザ利便性の両立を可能にします。

OSSで提供されている人気ソフトウェア

図:OSSで提供されている人気ソフトウェア

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