Columnコラム

タスクや課題の高度な管理を実現する
プロジェクト管理ツール「Jira」の使い方

2021年2月8日

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業務効率化の推進が求められるなか、生産性の向上を目指して導入が進んでいるのが、プロジェクト管理ツールです。特に、コロナ禍でリモートワークやテレワークが常態となった今、それに対応し、遠隔でのプロジェクト管理を促進するツールの重要性が高まっています。このコラムでは、情報を横断的に検索でき、自分好みにカスタマイズもできる、Atlassian社のグローバルスタンダードなプロジェクト管理ツール「Jira Software」の使い方について紹介します。

遠隔でのプロジェクト管理ツールでもっとも重要なのは、情報の多角的な可視化と共有

チームメンバーが、お互いリモートで仕事をし合う場合のプロジェクト管理においては、タスクを「可視化」して、情報を「共有」できることがもっとも大切です。タスクは、プロジェクトを達成するために必要な作業であり、どんな小さなタスクでも疎かにできません。また、プロジェクト・タスクを可視化し、情報を共有することは、些細なミスや手戻り、修正を削減することにもつながります。したがってプロジェクト管理ツールには、1つの側面だけでなく、多角的に情報を可視化でき、チーム全員が計画や進捗状況、課題を共有・把握できるツールが求められます。

Jira の3つの魅力

様々なビューでプロジェクト・タスクを可視化・共有し、課題を定義・解決するとともにチームのコミュニケーション強化を支援するのが、Atlassian社のグローバルスタンダードなプロジェクト管理ツール「Jira Software」です。Jiraは、世界の10万を超える企業で様々なプロジェクトに利用されています。

特に、アジャイル開発を推し進める際に、プロジェクト内のメンバーとリアルタイムな情報共有を行うためのツールとして、Jiraが最適だといえる理由は、次の4つの魅力が挙げられます。

1. タスクに関する情報を集約して、様々なビューで可視化

Jiraには、目的にあわせた様々なビューでプロジェクト・タスクを可視化する機能が用意されています。
タスクに関する情報を集約し、「カンバンボード」や「スクラムボード」、「WBS ( Work : 作業 Breakdown : 分解 Structure : 構成 ) 」、「ダッシュボード」などのビューを利用できます。また、イテレーションでの各サイクルのパフォーマンスを、レポートによって視覚化することも可能です。カンバンボードは、柔軟性が高く、チームが取り組むべきことを可視化して、最大のアウトプットを継続的に発揮させます。スクラムボードもカスタマイズすることで、コミュニケーションを活発化させ、プロジェクトチームのスピードと集中力を継続させます。
それらのビューは、プロジェクトのロードマップに沿って、タスクとメンバーのアサイン状況、課題解決のためのチーム内でのコミュニケーションから課題解決まで、クリック1つで表示できます。

2. プロジェクト内の課題を、リアルタイムで共有・分析

この製品で特徴的なのは、作業計画を統括する「課題(チケット)管理機能」です。チームの作業や問題を「課題」として作成し、メンバーをアサイン、リアルタイムで作業を可視化、プロジェクト内のメンバーと共有することができます。また、WBSを作成することで、プロジェクトの全体像とタスク間の関係性を見える化して、作業範囲を共通認識させることができます。
チームのディスカッションの内容履歴も「コメント機能」で残すことで、「メンション機能」によって容易にチーム内での情報共有が可能です。登録した課題は後々、ナレッジとして生かすことができるため、Jira Softwareを活用することでコミュニケーションは円滑になり、進捗の見える化が図れるだけでなく、ナレッジも溜まるので、業務効率が向上します。

WBS

図:WBS

3. アドオンを活用してあらゆるプロジェクトに最適化

Jiraは、プロジェクト要件やチームのニーズに応じ、画面に表示する項目やワークフローを簡単な操作でカスタマイズすることができます。またJira Softwareでは、3000種類を超える豊富なアドオンが提供されており、必要に応じて、柔軟な機能追加が可能です。そのためカスタマイズやアドオンによって、実績工数管理や障害時の対応状況管理に活用したり、QA テストがソフトウェア開発サイクルにスムーズに組み込まれるようにしたり、チームの作業をオープンにして各作業項目の状況を把握できるようにしたりと、追加できる機能は様々です。所定のテンプレートでプロジェクトに着手するのも、独自のカスタムワークフローを作成するのも自由自在です。

カンバンボード

図:カンバンボード

ダッシュボード

図:ダッシュボード

Jiraの使い方(セットアップ)

図:Jiraの使い方

① プロジェクトを作る

Jiraは、ワークフローや課題タイプなど、課題管理に必要な設定が事前にテンプレート化されており、簡単にプロジェクトを作成することができます。しかし、プロジェクトの作成と管理は、Jira Software管理者しか行えません。プロジェクト管理者は、プロジェクトヘのユーザアクセスの管理と、プロジェクトのルック アンド フィールの特定の設定のみ行えます。

② 課題を作る

Jira Softwareが管理する重要な構成要素が「課題」です。課題は、プロジェクト内のストーリー、エピック、バグ、ビルド機能などのタスクを課題として、設定することができます。また、プロジェクト管理を支え、チームをサポートする 2 つのボードであるスクラムボードとカンバンボードは、それぞれ機能が異なります。
スクラムボードはバックログに対応し、スプリントでの作業のプランと見積もりを作成します。短期間で繰り返し成果を出すアジャイルチームに適しています。カンバンボードは作業をスプリント別に分けず、継続的なフローの中で、進行中の作業の管理に重点を置きつつ、作業を監視するアジャイルチームに向いています。

③ メンバーをアサインする

課題がボードに表示されたらチームメンバーを招待します。各チームメンバーをJiraのプロジェクトに追加して、チームに参加できるようにします。

④ ダッシュボードを作る

ダッシュボードは、簡単にカスタマイズして必要な情報を表示させることが可能です。ただし、プロジェクトの既定のダッシュボードをカスタマイズできるのは、管理者のみなので注意が必要です。
また、デフォルトでは非公開に設定されていますが、この設定はユーザプロファイルの共有設定で調整できます。なお、ダッシュボードの権限は、ダッシュボードの管理ページからいつでも変更が可能です。

⑤ Jiraを「Confluence」と連携する

Jira Softwareは、単品でも優れたプロジェクト管理ツールとして効果を発揮しますが、情報共有と共同作業のワークスペースを提供する、Atlassian社の企業向けwikiツール「Confluence」と連携できます。連携機能を最大限に活用することで、開発チームの潜在能力をさらに解き放ち、向上させることができます。
JiraとConfluenceには多くの連携ポイントがあります。Jira Softwareの単一の課題の詳細や、課題の一覧、課題数の合計を、Confluenceページに表示することができます。また、Confluence内からJira Softwareのレポートやグラフ、エピック、その他の課題を直接作成することも可能です。

Jiraによる課題(Issue)の作成から終了までの流れ

図:Jiraによる課題(Issue)の作成から終了までの流れ

「JIRA」による効率的なタスク機能でチームワークを高め、生産性向上させるチームマネジメントソリューション「aslead Team Management」

相性のいいConfluence、およびMattermostを連携させ、さらにNRI(野村総合研究所)の開発ノウハウを加えることでJira Softwareをより効果的に活用できるのが、NRIのチームマネジメントソリューション「aslead Team Management」です。
NRIの開発現場から生まれたaslead Team Managementは、現在、NRI内部で約18,000名が利用しています。次の4つの強みを武器に、NRIならではの付加価値を持たせたサービスとして、お客様に提供しています。

1. コミュニケーション・チーム力の最大化

aslead Team Managementは、柔軟でスピーディーなコミュニケーション・ツールにより、メールでは実現できなかったチーム内のナレッジ共有、コミュニケーションの円滑化を実現します。メール量を大幅に削減できるだけでなく、スピーディーかつ深い議論が可能なため、情報共有やコミュニケーションを向上させます。

Jira + Mattermostでスピーディーなコミュニケーションによりチーム内のナレッジ共有を実現

図:Jira + Mattermostでスピーディーなコミュニケーションによりチーム内のナレッジ共有を実現

2. ツール連携とNRI独自機能で、情報共有を円滑化

aslead Team Managementは、Jira(進捗管理機能、品質管理機能、課題・QA管理機能)、Confluence(ナレッジ共有機能) 、 Mattermost(チャット機能)の3つのツール、5つの機能を密接に連携させ、さらにNRI独自の機能も付加することで、チームワークを高めた形でプロジェクトの生産性向上につなげます。

3つのツールとNRI独自機能でプロジェクトの生産性を向上

図:3つのツールとNRI独自機能でプロジェクトの生産性を向上

3. すべての情報 の蓄積・活用・共有を促進

aslead Team Managementは、プロジェクトに関するすべての情報が検索・共有可能な形式で蓄積されるため、情報の効率的な活用と共有を促進します。

4. NRIの開発ノウハウを取り込み、高品質なシステム開発を支援

aslead Team Managementは、NRIの豊富な開発プロジェクト経験から得られた業務ノウハウを取り込むことで、リアルタイムなプロジェクト情報の参照を可能にし、状況の分析を容易にして、プロジェクトでの情報収集の工数を削減します。また、システム開発に必要な管理や生産性向上の機能が業務テンプレートとして提供されるため、高品質で高生産性なシステム開発を支援します。

NRIの豊富な経験やノウハウを組み込み、プロジェクトでの情報収集工数を削減

図:NRIの豊富な経験やノウハウを組み込み、プロジェクトでの情報収集工数を削減

NRIでは、次のような課題をお持ちの開発組織・チームを、aslead Team Managementでサポートしたいと考えています。

  • アジャイル的な開発プロセスで、プロジェクトメンバー内でリアルタイムな情報共有を行いたい
  • ToDo管理や進捗状況を見える化したい
  • タスク管理をエンジニアだけでなく、営業・企画にも共有して個人の仕事量を見える化したい
  • プロジェクトのタスク、障害管理を一元化したい
  • カスタマイズしてほしい機能を自分で作成したい
  • 開発段階の工程管理、ソース管理などをオンラインで共有、管理したい

このようなお悩みをお持ちなら、ぜひ、NRIにご相談ください。

Jiraなら、asleadにお任せください

Jira Softwareは、スムーズな情報共有・課題の管理分析などを提供し成果物の品質向上と業務効率化の双方をサポートする開発管理統合サービス「aslead」にて提供しています。
aslead導入のご相談、各種ソリューションに関するご質問、サポート製品に関するお問い合わせ、Mattermost無料トライアルの申し込みなど、asleadに関するご相談はメールにてお気軽にこちらからお問い合わせください。

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