ソフトウェアライセンスとは、ソフトウェアの著作権者が利用者に対し、ソフトウェアの使用を許可する契約のことです。
ライセンスの提供方式には様々な種類があり、ライセンスサーバはこの内のひとつになります。
ATgoは従来の端末バインディングのライセンス認証方式のほか、ライセンスサーバ認証方式もオプションとして、提供し始めました。
本コラムでは、ATgoのライセンスサーバ認証方式の概要、特徴から詳細な仕組みまでご紹介いたします。
ライセンスサーバとは?
ライセンスサーバとは、ソフトウェアを複数のコンピュータで使用する際、ライセンスを管理し、利用状況の監視と利用の許可を行うサーバです。 ライセンスサーバを使ったライセンス提供方式は「フローティングライセンス」と呼ばれ、ユーザーはライセンスサーバへの接続を通してライセンスを取得し、使用することができます。
ライセンスサーバの仕組み
ライセンスサーバの仕組みを簡潔にまとめると以下のようになります。
- ユーザーがソフトウェアを起動すると、自動的にライセンスサーバに接続されライセンスを要求します。
- サーバは、ユーザーが購入したライセンス数が利用中のユーザー数を超えていない場合、ソフトウェアの利用を許可します。
ライセンス数の上限に達した場合は、他のユーザーが使用を終了もしくはライセンスの期限切れによってライセンスをサーバに返還するまで、
どのクライアント端末からも利用できなくなります。
ライセンスサーバのメリット
従来のライセンス管理は、特定端末のみに紐づけて利用を許可する「ノードロックライセンス」方式が広く採用されていました。
この方式では、ライセンスは端末にバインディングされているため、ほかの端末への移転はユーザーが自由に行うことはできません。
そのため、ライセンスサーバのメリットとしては以下の点が挙げられます。
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柔軟性が高い
特定の端末に紐づけられることはないため、不特定の端末や場所からソフトウェアを利用することができ、
旧端末からの移行や新端末への導入などはユーザー自身で簡単にできます。 -
コスト節約が可能
例えば、ソフトウェアの利用頻度が高い従業員の数が5人、利用頻度が低い従業員が15人いた場合、従来の端末バインディングライセンスの場合20人分を購入しないといけません。
ライセンスサーバを利用すると、利用頻度の15人に対して、5人分のライセンスを購入すれば済むかもしれませんので、合計10人分のライセンスを購入すれば良いです。
それにより、コストの大幅な削減が期待できます。(※ライセンスサーバのオプション費用が別途かかります)
ATgoライセンスサーバとは?
ATgoでは、ライセンスサーバを使用したライセンス認証を利用できます。 ATgo本体と同様、インストール不要でファイルをダウンロード・解凍するだけで利用することが可能です。 管理者用サイトも提供しており、画面操作で簡単にライセンス管理ができます。
機能詳細
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対応OS
Linux・Windows両方に対応しております。
具体的な操作方法に関しては、付属の日本語マニュアルからご確認いただけます。 -
管理者サイト
管理者サイトでは、登録したライセンス情報と端末の利用状況のほか、
利用履歴やライセンス情報の更新・端末認証パスワードの変更なども可能です。
まとめ
ライセンスサーバは、ライセンスの端末制限を解除し、より柔軟にライセンスを利用していただく機能になります。 ATgoライセンスサーバオプションは、導入が簡単で、管理者サイトを利用すれば、ライセンス管理も容易に行うことができます。 大人数、多拠点でATgoをご利用する場合は、ぜひライセンスサーバのオプションをご検討ください。