PeerTubeは、P2P技術を使用した非中央集権的な動画共有サービスのオープンソースソフトウェア(OSS)です。
組織やプロジェクト内で使用する場合、各メンバが持っているTipsや社内で開催している勉強会等の動画や音声ファイルを共有することで、ナレッジの循環が容易にできます。
本コラムでは、そのようなPeerTubeの主要な機能についてご紹介します。
PeerTubeとは?
機能紹介
1.一覧表示機能
PeerTubeでは、ランディングページとして以下の4つの一覧表示画面が存在しています。
●ディスカバー
●トレンド
●最近投稿された動画
●ローカル動画
それぞれ一覧形式で表示されているので、気になる動画が探しやすくなっています。
また、バージョン3.3.0からHTMLやマークダウンを使用して一覧表示画面を自由にカスタマイズすることが可能になりました。(※ただし、管理者権限が必要になります)
2.動画・音声ファイル投稿
PeerTubeでは、YouTubeと違って音声ファイルも投稿することが可能です。
例えば打ち合わせの音声を録音し、そのまま投稿することで会議の振り返りや議事録の忘備録といった使い方もできます。
mp4やwavといった主要な拡張子だけでなく30種類以上の拡張子の動画・音声ファイルに対応しています。
3.Live配信機能
バージョン3.0.0からLive配信機能が実装されました。
配信をするためにはPeerTubeとは別にOBSソフトウェアが必要になりますが、OBS Studio等のOSSもあるため配信自体のハードルはそこまで高くありません。
この機能を使用することで、社内セミナーや勉強会といったコンテンツを簡単に動画化・保存することが可能です。
4.コンテンツ再生機能
PeerTubeではコンテンツを再生する際に、他の動画共有サービスのように画質の選択や再生速度の選択も可能です。
例えば、
●短い時間で視聴したい場合、2倍の速度で再生を行う
●ネットワークの調子が悪いため、画質を240pに落として再生を行う etc...
といった使い方もできます。
また、字幕が付与されているコンテンツの場合は、字幕を再生中に表示させることも可能です。
5.プレイリスト機能
YouTubeのようなプレイリスト機能がPeerTubeには存在し、お気に入りの動画群を一纏めにして管理したい場合に活躍します。
各動画の再生開始時間の指定といった細かな設定もすることが可能です。
セミナーごとのプレイリストやプロジェクトごとの議事録用プレイリストといった形で使用できます。
6.検索機能
PeerTubeには豊富な検索フィルタ機能が備わっています。
コンテンツにタグや言語等を設定しておくことで、条件に合致した検索が簡単に行えます。
また、プレイリストやチャンネルの検索をすることも可能です。
7.プラグイン機能
PeerTubeにはプラグイン機能が実装されています。
ちょっとした機能を追加したい場合、PeerTube自体を改修することはバージョンアップの対応であったりと、運用への負荷が高くなりがちです。
その際に、選択肢の一つとして挙げられるのがプラグイン機能です。
npm内には数十種類のプラグインが存在し、必要な機能をボタン一つで簡単にインストール・アンインストールすることが可能です。
また、必要な機能のプラグインが存在しない場合は自身で作成することもできます。(https://docs.joinpeertube.org/contribute-plugins)
最後に
本コラムでは、PeerTubeの様々な機能についてご紹介しました。
ファイルだけでなく動画や音声ファイルといったコンテンツも利用して、業務の生産性の向上に役立ててみてはいかがでしょうか。