Case導入事例

【MS&ADシステムズ株式会社様】
大規模プロジェクトにおける上流工程の標準化を実現。
成功の鍵はJira Softwareによる「現状の可視化」と
asleadのプロフェッショナルサービスによる導入支援。

2021年10月6日

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開発品質の向上を目的に、全社で上流工程の標準化に着手したMS&ADシステムズ株式会社様(以下、同社)。様々な規模のプロジェクトが同時に走る開発現場で、大規模プロジェクトにおけるプロジェクト管理(主に作業計画の妥当性評価と進捗状況の可視化)を目的に、同社はNRIがシステム開発およびオフィス業務の生産性向上を支援する「aslead」のサービスとして、aslead Team Managementの「Jira Software」の導入を選択されました。

企業プロフィール

社名MS&ADシステムズ株式会社
設立1986年7月
従業員1,662名(2021年4月1日現在※出向者含む)
稼働人数約2200名(パートナー含む)
事業内容MS&ADインシュアランスグループ内の保険システム全般にわたる企画・設計・開発・運用。三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命の各社から業務を受託。

導入の背景
品質管理のためにExcelで作成したWBSはサブシステムごとに200超

プロジェクトごとの上流工程(基本設計・外部設計)の、プロジェクト管理の改善が品質向上に繋がると考え、上流工程の標準化を開始した同社。具体的には、標準化したアクティビティ一覧を基に、プロジェクト特性にあったアクティビティに変更し、成果物ベースのWBS(Work Breakdown Structure)を作成し、計画の妥当性評価をEVM(Earned Value Management:進捗状況を把握・管理する手法)観点からしっかり行うこととしました。同社はまず、製品主管を担う品質管理本部とプロジェクト管理主管を担う大規模プロジェクトのPMO(Project Management Office)が密に連携し、外部設計フェーズよりasleadの導入に着手。aslead導入前は、WBSはサブシステムごとにExcelで作成され、200ブック超となっていました。さらに、ExcelのWBSにおけるプロジェクト管理では、「複数のユーザーが同時に更新できない」「進捗状況の把握について、リアルタイム性に乏しい」「ユーザーが記入する際の統制が難しい」といった問題を抱えていました。

  • ExcelのWBSでは、フォーマットや記入ルールを周知徹底しても、変更される場合がある。そのため、集計に時間がかかったり、正確さが不安。
  • 開発を進めながらプロジェクトを可視化し、確実に状況把握できる仕組み作りが必要。
  • EVMにより、PV(Planned Value : 計画値)とEV(Earned Value : 出来高)を把握し、プロジェクトを戦略的に進めたい(計画の妥当性評価や正確な実績把握を行いたい)。

導入までの流れ
要件定義からデモンストレーション環境の構築まで、NRIがトータルで支援

前段の課題解決のため、同社はaslead Team ManagementのJira Softwareを採用しました。Jira Softwareは、デフォルトの機能が豊富なこと、開発ではなくJiraの設定を行うことで初期コストを抑えて導入できること、EVMの実現やWBS作成に適していることが同社のニーズにマッチしていました。また、asleadとしてNRIが蓄積した国内プロジェクトのノウハウやプラグインにおいても、利便性が高く、同社は魅力的と感じていました。同社内にJira Softwareに関する知見を有するエンジニアが十分でないため、同社はNRIのプロフェッショナルサービスを契約し、Jira Softwareの導入を進めました。

  • 選定のポイントは、プロジェクト管理ツールとしてグローバルスタンダードであり、同社が導入済みの他製品との親和性が高かった点。
  • 外部設計フェーズで導入を開始。約3ヵ月という短期間で導入を終え、速やかに実プロジェクトでの活用を開始。
  • 短期間での要件定義と設定など、難しい部分はあったものの、プロフェッショナルサービスのエンジニアによる丁寧なコミュニケーションと手厚いサポートでスムーズな導入を実現。

導入効果
リアルタイムで状況を可視化。開発のスピードアップにも貢献

外部設計のプロジェクト運営ルールを作成し、サブシステムごとの成果物を付加するなどして、Jira Softwareを核としたプロジェクト設定を実施。WBSにおける入力状況の管理では、入力チェックダッシュボードを作成し、利用者の入力ミスを把握し、利用者のITリテラシーにかかわらない運用をめざしました。また、開発の現状を定量化できるデータを蓄積することで、遅延が出れば、どの部署で・いつから・どのくらい発生しているかまで、リアルタイムで把握できるようになりました。

  • 以前は200ものExcelファイルの集計において、不備修正、入力漏れなどの解消に繰り返し集計処理などを要していた。しかし現在は、修正後のタイミングでリアルタイムに集計されるため、約15分程度と集計時間を大幅に短縮できた。
  • 入力情報の取得方法を工夫し、工数をかけずに進捗実績把握資料を作成可能にした。
  • 案件 > 本部 > 部 > サブシステムと必要な単位でドリルダウンし、見たい角度で様々なデータを確認できる。
  • ワークフロー機能を利用し、PMO確認後のステータス遷移とし、タスクの追加・変更・削除状況を管理者が把握してからタスク確定とした。結果的に、管理者がプロジェクト状況をより深く把握できるようになった。
  • リアルタイムな可視化により、大規模プロジェクト運営(週次把握)との乖離など、改善すべき部分も明らかに。ツールの導入効果を活かすための運営方針の策定など、次なる目標も明確になった。
  • 入力不備の抽出の条件を設定することで、ダッシュボード上にリアルタイムに表示されるようになり、入力不備を早期に発見できるようになった。

今後の予定
様々な機能追加を視野に、継続的に、さらなるブラッシュアップを

現時点で未対応になっている改善要求について、NRIは今後のバージョンアップなどによる改修での対応を検討しています。また、大規模プロジェクトを契機にスタートした今回のJira Software導入ですが、同社は、将来的にそのほかの大規模プロジェクトにも拡大し、Jira Softwareのさらなる活用をめざしています。

  • PV自動登録機能、自動登録バッチなどの機能追加をNRIに要望。
  • 不備チェックのために使っているJira Softwareのダッシュボードを、定量的な進捗状況の可視化などへの活用も検討中。
  • 他ツールからのデータをaslead上で統合することで、可視化のレベルをさらに上げていきたい。
  • さらに、asleadで管理されている計画/実績データにプロジェクトプロファイル情報も加えて蓄積。それらのデータを分析・活用することで、品質/リスク予測を含めた品質強化につなげる取り組みも検討中。

※なお、NRIの「aslead」では、AWSを活用したセキュアなクラウド基盤「aslead Cloud」上にJira Softwareを構築し、ご提供しています。

Jira Softwareの導入支援なら、asleadにお任せください

asleadではJira Softwareの導入実績を豊富に持っています。
お客様に合わせた最適なご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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