ソフトウェア開発の分野では、近年、伝統的なウォーターフォール開発よりも迅速な提供が可能なアジャイル開発が注目されるようになってきました。
アジャイル開発では「企画→設計→実装→テスト」を短サイクルで反復を繰り返すため、現在の状況を把握しにくくなることがあります。
Jira(ジラ)は、このような問題を解決するために適したソフトウェアです。
この記事では、Jira使用する「エピック」「タスク」「ストーリー」「イニシアチブ」の違いについて解説します。
Jira(ジラ)のエピックとは
Jiraのエピックとは、複数のタスクやストーリーを一定のジャンルでグループにしたものです。 作業を整理したり、階層を作成したり、開発の優先順位をつけるときに役立ちます。
Jiraでは、プロジェクト達成に必要な作業を分解し、構造化するために、「ストーリー」「エピック」「タスク」「イニシアチブ」の4つに分類することができます。
それぞれの意味、役割の違いは以下の通りです。
イニシアチブ | 複数のエピックが組み合わさって、さらに大きな価値・目標になったもの |
エピック | エンドユーザーの要望に基づいて、複数のタスクやストーリーをグループ分けしたもの |
ストーリー | エンドユーザーに届けたい価値を機能・作業単位でまとめたもの |
タスク | 開発メンバーが行う個別の作業・ToDo項目 |
ストーリーとの違い
Jiraのストーリーは、複数のタスクを包括したもので、機能・作業単位でまとめられます。
一方で、Jiraのエピックは、複数のタスクやストーリーを包括し、ストーリーよりもより大きな単位でグループ分けされるのが特徴です。
ストーリーが機能・作業をあらわすのに対し、エピックは目的や概要をあらわします。関連するストーリーを完了させることで、エピックが完了します。
タスクとの違い
Jiraのタスクとは、ストーリーやエピックを完了するために必要な作業のことです。
ストーリーは、エンドユーザーの要望・視点に基づいてあらわしますが、タスクは作業をする開発メンバーの視点であらわすという違いがあります。
Jira(ジラ)のエピックを作成する手順
Jiraのエピックを作成する手順にはいくつかの方法があります。
ロードマップから作成
新しい課題から作成
ロードマップが空の場合は、新しい課題からエピックを作成します。
バックログから作成
Jiraのバックログからエピックを作成する場合は、以下の手順で行います。
Jira(ジラ)のエピックにストーリーを追加する手順
Jiraのエピックをストーリーに追加する方法は2つあります。
課題作成時に追加する
エピックパネルから追加する
Jira(ジラ)ですべてのエピックを表示する方法
Jiraのバックログで、すべてのエピックを確認することができます。
Jira(ジラ)導入に関するお問い合わせ
アジャイル開発において、プロジェクトの計画、追跡、管理は不可欠です。
Jiraは、「エピック」「タスク」「ストーリー」をうまく組み合わせることで、これらを視覚的に把握することができ、作業効率向上につながります。
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