Case導入事例

Miro(ミロ)を活用した現場での新入社員教育事例
【富士ソフト株式会社様】

2023年6月9日

オンライン上で共有できるホワイトボードであるMiro(ミロ)は、新入社員教育(OJT)を行う際にも役立ちます。
新入社員と先輩社員のコミュニケーションを活性化させ、質の高い研修を実現可能です。
本記事では、システム開発現場での新入社員教育(OJT)にMiroを導入した事例として、日本全国に拠点を置き、
システム開発を手掛ける富士ソフト株式会社の中川 凌汰様(研修のとりまとめ担当)、
末冨 花菜様(先輩社員)、西川 未来様(新入社員)にお話をうかがいました。

新人教育(OJT)にMiro(ミロ)を導入した背景

まずは、今回御社でMiroを導入した背景を教えてください。

(中川様:研修のとりまとめ担当)
私は、自身が所属するグループにて、新入社員教育のとりまとめを今年度から担当しています。
前年度からは、コロナ禍でリモート作業が主流になり、新入社員教育もリモートで行うようになりました。
しかし、やり方はオフラインのときと変わっていなかったため、コミュニケーションロスが発生し、新入社員の教育不足や孤立感といった問題が生まれてしまいました。
そんな時、業務で利用していたMiroを教育で利用できないか?と思ったのがきっかけです。

Miroの導入を検討し始めたのはいつ頃からですか?

(中川様)
2022年の1月に当時の入社1年目の社員たちと飲み会をした際、「先輩社員がリモートで新入社員教育をしてくれたが、リモート上でコミュニケーションをうまくとるのが大変だった」と言う話を聞いたことがきっかけでした。
当時、私が業務の中でMiroを利用していたため、Miroを利用して新入社員教育を実施すればコミュニケーションの改善ができると思い、上長に提案しました。
また、2022年の6月から行う新入社員教育のとりまとめを自身が行うことを提案し、Miroを利用し始めました。

Miro(ミロ)の良かったところ

Miroを導入してみて、どんなことが変わりましたか?

(中川様)
今までの新入社員教育では、必要な情報はチャットやメールで連携していました。
しかし、時間が経つにつれチャットやメールが流れてしまい、必要な時に情報を引き出せなくなっていました。
そこでMiroに書き込むことで、情報が流れることを防ぎ、必要な時に情報を引き出せるようにしました。
さらに、連絡事項やノウハウなどを分類ごとに書き込み、掲示板のように掲載することで、ほしい情報をすぐに引き出せるようになり、新入社員たちの作業スピードが上がったと感じています。

Miroを使った全体への情報共有

①関係者の紹介 ②定例の場所 ③連絡・タスク用掲示板
④Miroの使い方紹介 ⑤業務で必要なノウハウ

(中川様)
また、Miroで行うふりかえりは自由度が高く、様々なふりかえり手法を利用できるため、毎週Miro上でふりかえりを行っていました。
ふりかえりを行うことで新入社員が抱える問題・課題を明確化し、改善することができたと感じています。

毎週、様々なふりかえりをしている

毎週、様々なふりかえりをしている

(中川様)
新入社員教育では、新入社員1人に対し先輩1人が担当で付いて教育を実施しています。
オフラインで新入社員教育を実施していた時は、席が離れていることもあり、会話のためにお互いの席に移動したりする必要があり、イメージの共有が容易にできませんでした。
そこで、新入社員と先輩社員のペア毎に専用のボードを用意することで、2人だけでコミュニケーションする場ができ、容易にイメージを伝えられるようになったことも大きな変化だと感じています。
今回の新人教育では、先輩社員がMiroのコメント機能を利用して、新入社員の成果物にレビューを行ったり、タスクの共有や日報管理などをしていました。

先輩と新人のコミュニケーション

①タスク管理 ②日報 ③成果物とレビュー
③にはコメントが大量についており、密なやり取りが行われているのがわかります

(末冨様:先輩社員)
私はMiroだけでタスクや成果、日報などをまとめて管理できるので、自分が担当している新入社員の成果を確認しやすくなりました。
去年は各ペア毎に管理していたため、他のペアの進捗がわからず、新入社員が「自分が置いて行かれていないか」という不安を持つことがありました。
今年はMiroで他のペアの環境が覗けるようになったため、そういった不安がとりのぞけたかとおもいます。

他ペアの環境を見れる

他ペアの環境を見れる

Miro(ミロ)でよく使う機能

Miroは機能が豊富な点も特徴ですが、ペア間でのコミュニケーションを活性化させる以外にもよく使う機能はありますか?

(中川様)
Miroのカンバン機能はとても便利だと思います。
今まで、新入社員にタスクを依頼した際、情報がチャットで流れてしまいタスクが受け取れなかったり、優先順位や今何をしているかが外から見えない、という課題がありました。
そこで、新入社員たちにMiroのカンバン機能を利用してもらい、タスクの詳細の書き方や優先順位のつけ方を共有しました。
そうすることで、新入社員たちはタスク管理の仕方を学べただけでなく、先輩社員からも進行状況が一目でわかるようになりました。

タスク管理の例

タスク管理の例

(中川様)
他の社員の方からは「タスク管理だけであれば、他のツールを利用すれば良い」という声も挙がっていました。
しかし、ただでさえ覚えることが多い新入社員に複数のツール使いこなすことは容易ではありません。
1つのツールで様々な使い方ができるMiroはとても有用だと思います。

(末冨様)
私はコメント機能が便利だと思いました。
教育の中で成果物に対してのレビューを行うことが多々あるのですが、細かくコメントできる点や、キャプチャや文章に対しても行える点がよかったです。
その結果、やりとりにかかる煩雑さが減り、成果物ができるまでの時間が短くなったと思います。

成果物とレビュー

成果物とレビュー

(西川様:新入社員)
私はファイルの添付機能をよく利用していました。
配属された当初、社内で利用するファイルを共有できる環境がなかったため、Miroを介してファイルを共有していました。
また、Miroはオブジェクト毎にリンクを生成できるため、アップロードしたファイルのリンクを取得し目次として利用することで、必要な情報をすぐに見れるようなりました。

オブジェクトリンクの利用例

オブジェクトリンクの利用例

Miro(ミロ)に対する要望

Miroを実際に使ってみて、ここが改善されるといいなという要望はありますか?

(中川様)
Miroの使い方でどうしてもわからないことはMiroに問い合わせをしたりコラムを読んでいるのですが、サイトの基本言語が英語なので、そこで少し苦労しています。
そのため、NRI様のサイトやコラム等をよく読ませてもらっています。
※2023年6月9日現在、Miroのホームページでも日本語の記事が充実してきています。

(末冨様)
Miroのボードが無限に広がっているため、よく迷子になっていました。
そういう時はフォロー機能を利用して、誰かに呼んでもらうか、他の人が見ている場所に飛んで行って利用していました。

(西川様)
Miroを利用しているとオブジェクト数が増えてくるため、ボードが重く感じることがありました。
その対応として、定期的にPDF化したりしていました。

Miro(ミロ)の魅力

Miroの魅力は、どんなところにあると思いますか?

(中川様)
Miroは業務中の様々なシーンで利用できるのが魅力だと思います。
今回の新入社員教育でMiroを利用し、今までより質の高い新入社員教育が行えました。
それも、通常のホワイトボード以上の使い方ができるMiroのおかげだと思っています。

(末冨様)
Miroの魅力は、柔軟に利用できることだと思います。
決まった使い方がないため、新入社員それぞれが自分のボードに知識を蓄積したり、情報を整理する場としてMiroを利用できました。
先輩社員としても、担当の新入社員が学んだことや業務として行ったことを、ボードひとつで確認できるのはとても魅力的でした。

(西川様)
気軽かつ簡単に利用できる点が魅力に感じました。
付箋やタスクボードのチケットなどをクリック1つでMiro上に作成できるので、タスクの進捗状況を管理したり、覚書として情報をメモする際にとても便利でした。

Miro(ミロ)で今後実現したいこと

Miroを使って今後どんなことをやっていきたいか、実現したいものなどあれば、教えてください。

(中川様)
現在、リモートワークが主流になることで生じるコミュニケーションロスは大きな課題だと考えています。
そのコミュニケーションロスを少しでも減らすために、会社全体でMiroを活用し、オフラインのときよりもスムーズなコミュニケーションを実現したいと考えています。

(末冨様)
新入社員教育に関係する方にしか、権限を付与していなかったので、先輩社員からのフィードバックが少なかったのが心残りです。
来年以降は新入社員教育に関係しない方からもフィードバックをもらえるようにしていきたいです。
業務に入る前から新入社員とコミュニケーションをとることができれば、よりスムーズに業務を開始できるようになると思いました。

(西川様)
新入社員教育の中では日報や、タスク管理など、限定した使い方しかしていなかったため、今後は業務の中でアイディア出しや情報の整理でも利用していきたいと思います。

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